第352話 やったねェ~…😆🎶✨仮

「フフ…、女子高校生からロイヤリティをふんだくり取ったら、企業イメージが悪いでしょ!!」

 社長はニヤリと笑った。


「え、それじゃァ~…😆🎶✨💕」

「フフ…、その代わりマスコミにウチの事も宣伝してよ!!」

 笑みを浮かべ、私たちに指を差した。


「あ、はい! もちろんです!!」

「じゃぁ、気をつけて帰ってね!!」


「はい!ありがとうございました!!」

 私たちは深々と頭を下げた。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「やったねェ~😆🎶✨ イチゴ~ーーー❗❗❗❗」

 ゴンちゃんは京浜急行の赤い電車に乗ってもまだ歓喜のハグをしてきた。


 いったい何回、ハイタッチをし、どれだけハグをされたのか。

「フフ……😳💦💦」

 私は少し照れてしまった。


 通勤ラッシュ前なので、帰りの快速特急も二人座るスペースが有った。


 オフィスビルを出て、すぐ皆にはラインで社長とのやり取りを報せた。

 当然、皆、喜んでいた。


「一時は、どうなるかと思ったよ! 社長が法外なロイヤリティを寄越せ! って言って来たら、マジ、ヤバいじゃン!!」

 ゴンちゃんは苦笑いし肩をすくめた。まったく、その通りだ。




 今回は、私たちが女子高校生なので社長も大目に見てくれたのだ。




 品川駅から横須賀まで快速特急でも四十分余り掛かった。

 金沢八景を出ると次は横須賀だ。


 やたらにトンネルが多い。

 一説では、日本一、トンネルの多い市とされているようだ。


 百キロ近いスピードでトンネルと駅を交互に通過していった。

 トンネルの途中に駅があると言う感じだ。


「あぁ~…、またトンネルかよ……」

 ゴンちゃんがボソッと呟き苦笑した。

「フフ……」

 私もつられて笑みをこぼした。




 

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