第351話

 私が話を切り出そうとした時、ドアがノックされた。

「どうぞ!」

「社長! 店の方でちょっと!!」

 お洒落な眼鏡を掛けた女性社員が社長に申し立てた。


「あァ~! そう、悪いが、私は……!!」

「あ、あの、社長! ネイビーパーカーを販売しても構わないでしょうか?」

 私は中腰になって呼び止めた。


「え、あァ~、そうか!!

 その話しに、わざわざ来たンだったね!!」


「はい!」

「構わないよ! キミたち女子高校生が販売する分には、ね!!」


「マジ…、いえ、本当ですか!! あの…、それでロイヤリティの事なンですが……!?」

 ゴンちゃんはシッカリとしていた。



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