第318話

「ッで!? どんな彼氏なの?」

 ゴンちゃん。

「彼氏じゃねぇ~し…!!」


「サンタ知ってンでしょ!?」

 ムッチが訊いた。


「え、まぁ…。そうね、中の上じゃないの?」


「そんな事ない。もう中の中!! いたって普通のアニメヲタク!!」


「え、アニメヲタクなの?」

 ニコ。

「そ、だって、漫画家か、アニメーター志望だもん。」


「え、マジィ~…?」

「ねぇ、ゴンちゃん! 今日、泊まれる?」

「え、なンで…。お邪魔じゃないの?」

 意味あり気に横目で見詰めた。

「全然、全然~…!!

 むしろ大歓迎だよ!!」


「え、マジ~…!! そうだな…。」


「じゃぁ、ニコでもムッチでも良いよ。ウチに泊まれる人!?」

 手を挙げるよう強要した。


「え、いや、だって…?

 着替えも持って来てないし…。」

 ニコもムッチも困惑気味だ。


「頼みますよ! サンタも今日も泊まれる?」


「え…? 今日も…!!」

「頼むよ。私を助けると思って!!」

 拝み倒した。


「わかった。じゃぁ、一応、着替えと親の許可を取って来るよ!」

 ゴンちゃんも仕方なく頷いた。






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