第311話

「いや、イチゴなら出来るッて!!」

 サンタが自信を持って言った。


「何でよ!!」

「だって、元ヤンじゃン!!」


「はァ~!! 関係ないだろ! 元ヤンじゃないしィ~!!」


「え? イチゴッて、元ヤンなの!!」

 ユリアンが驚いて目を丸くした。


「ハハ……ッ、元ヤンの訳ないでしょ!! 見るからに優等生じゃん!!」

「影の大番長なンだよ!!」

 サンタは手を叩いて茶化した。


「なンだ、そりゃァ~!

 いつの時代だ! 昭和か!!」


「うッわ~ー! 大番長なんて、絶滅危惧種じゃん!!」

 ニコが騒いだ。


「確か、室町時代に廃止になったンだよ!!」

 サンタはウンウンと頷いた。


「なるか! だいたい大番長は、役職じゃねェ~ンだから!!」

「何、どの時代からトリップして来たの? 戦国の世から!?」


「して来るか!! 信○ 協奏曲コンチェルトかよ!!」



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