第273話

 何となく疲れからか、睡魔が襲ってきた。

 我慢できないくらい瞼が重くなった。

 テレビから流れてくる音楽が妙に心地好い。


「お~い、イチゴ~!!

 風邪引くぞ。ここで寝るなよ!!」

 いつの間にか、洗いモノを終えショーリがリビングへ戻ってきて声を掛けた。

「ゥ、ン……。」

 私は生返事だ。


「おい、イチゴ~!!」

 ショーリが肩を揺すった。


「う、ン……。わかってるよ…。」

 スッゴくいい気分だ。

 邪魔するな。

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