第272話

 サンタと那奈が帰宅し、私とショーリはリビングへ戻った。

 もう何も考えたくない。


 しばしの休息だ。


 ショーリは、振る舞った焼きそばの食器を片付けていた。

「ふ~…!!」

 私は、大きくため息をつき、ソファに横になって身体をやすめた。


 今日は、目の回るような忙しさだった。

 キッチンから水の流れる音が響いてきた。

「あ、悪い…。全部、ショーリに片付けさせて…!!」


『🎵タラッタタタ…、ロケットダイブ…🎵』

 ショーリは、キッチンで鼻歌を歌いながら洗いモノをしていた。

 たぶん、私の声は聞こえてないのだろう。



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