「食べねェ～って、言ってンでしょ！！」

　私は怒鳴って応えた。

「……！！」

　那奈はビクッとして面食らったようだ。

「あァ～、あの…、気にしないで…、今、ちょっとね……。家も取り込み中なのよ……！！」

　私も取り繕うのに懸命だ。

　それにしても、焼きそばの香ばしい匂いがこっちまで漂ってきた。

　う～ン……、お腹の虫が鳴き出しそうだ。

　リビングに入ると私は、那奈に

「そこに座って！！」

　ソファを勧めた。

「はい……。」

　消え入るような声で返事をした。那奈がソファに座ると隣りにサンタが着き、私は彼女の正面に座った。

　テレビでは、ショーリのブルーレイなのか。

　訳のわからないアイドルがアニメソングを歌っていた。　

　静か過ぎても場が持たないので、仕方なくリモコンでボリュームを落とした。

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