第176話

「何、スッゴい良い匂いすンだけど…、焼きソバ?」

「うん…、まぁね。」

 リビングに入ると、ショーリは人懐っこい笑顔で出迎えた。


「よ! 彼女が、サンタちゃん?」


「え! どなた…?」

 サンタが私を振り返った。


「あ、オレ、川崎勝利君ね!

 フロンターレって呼ばないで!!」

「はぁ…???」

 サンタは目が点だ。


「自分で君を付けるな!」

 私は睨み付けた。

「フロンターレって? 何…!!」

 サンタは私に訊いた。

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