【JK版 横須賀ストーリー】 😆🎶✨ 横須賀女子高生【スカジョ】ラジカル革命《revolution》 🎶✨ 横須賀ネイビー・パーカー❗ 横須賀復興プロジェクト 💓😍💓 ピンチをチャンスに❗❗

オズ研究所 《《#横須賀ストーリー紅白

第1話 『横須賀ストーリー』スカートの短い街

 ※。.:*:・'°☆2015年11月※。.:*:・'°☆







「待ってよォォ~ーー~ー~ーー!! 

 イチゴ~ーーー❗❗❗❗」

 背後からサンタこと三田有紀の声が響いた。



 澄み渡った秋の青空が気持ち良い。

 風は涼やかだが、日射しは結構眩しい。



 多少、日焼けの不安があったが、ここまで駈け昇ると全く気にならなくなった。




「キャッハハァ~~ーー~ーー😆🎶✨💕

 早くゥ~ーー!! みんなァ~ーー!!

 来なさいよォ~ーー❗❗❗❗」

 私はサンタたちに手を振って、思いっきり笑顔を振り撒いた。



「えェ……😓💦」

 途端に、みんなの顔はブルーだ。





 ウチらは、試作品の『ヨコスカ ネイビー パーカー』に袖を通し、坂の上にある横須賀中央図書館へと息を切らせて駈け昇っていった。




 まさに坂の街、横須賀を象徴させるような急勾配の坂道だ。



 ちょっと見上げるだけで、うんざりしてくる。



 何しろ横須賀は日本で一番トンネルが多い市らしい。




 横浜八景島から横須賀中央、学園駅までいったい幾つあるんだと思うほどトンネルが多い。



 まるで、トンネルとトンネルの間にポツンポツンと駅があると言う感じだ。




 それにしても私たちは、よくぞ、ここまでミニスカートをはいてきた。


 一説によると、ここ横須賀は日本一、女子中高生のスカート丈の短い街(注*1)として有名だ。



 もはや、横須賀でミニスカートをはかない女子高生は絶滅危惧種だ。




「ふゥ~ーー……!!」

 やっと急な坂道を昇り切り、下を見ると、まるでミニチュアのように横須賀の街並が広がっていた。




 民家の向こうに横須賀最大の街、横須賀中央のビル群が並んでいた。



 その先には、東京湾を埋め立てて出来た平成町が広がり、その向こうに東京湾が見えた。




 風向きによっては、『ボー……ッ』と汽笛も聞こえてくる。




 そしてさらにその向こうには房総半島が薄っすらと望んで見えた。




 ( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆







 まさに横須賀出身の往年のスーパーアイドル・山口百恵の名曲『横須賀ストーリー』さながらだ。





『🎵……こ💟っきり🎵 こ💟っきり🎵

 こ💟っきり~~ですか~~ー🎵

 …………🎵🎶🎶🎵……🎵🎶🎶


 今💟海が見えるでしょうか~…🎵🎶

 こ💟は、横💟賀~ーー🎵🎶🎶🎵』







※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆






 自分の生まれ育った街……




 市が、人口流出、ナンバーワン!!




 日本一、過疎化が進んでいる所とマスコミに紹介されたら……

 どう思うだろう。




 やっぱり……と納得する方もいるだろう。



 まさか……、私の…僕の街が、と思う方もいるだろう。





 まさに私たちがそうだった。



 

 【日本一、過疎化の進んだ横須賀市】





 その言葉を聴いたのは、2015年の夏休みが終わって二学期が始まって、すぐの事だった。






 ※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆





 1992年、最大44万人以上がいた市の人口も……



 ついに今年、2018年、40万人を切ってしまった。

 実に26年で4万人も減少している計算だ。





 最近では、月に3百人……

 年間にすると、3千人も減少していた。





 

※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*∠※。.:*:・'°☆




 そう……

 この物語りは私たち横須賀Y高校女子高生6人が【過疎化】の進んだ我が街、横須賀の力になろうと、この夏の終わりから『ヨコスカ ネイビー パーカー』を創った汗と涙の記録だ。




 初めは、ただのオヤジギャグから始動したどうしようもない企画だった………






※。.:*:・'°☆2015年9月初旬※。.:*:・'°☆






 暑かった高校最後の夏が終わろうとしていた。




 蝉の声も心なしか寂しい。

 校舎から見える青空は雲ひとつなかった。




 校庭では下級生たちが部活なのか、元気に走り回っていた。


 放課後の教室は、ナゼか


 生徒らは大半が帰宅し、座席は空席が目立った。





 不意に教室のドアが開いた。



「ねぇ、あんたたち、ヒマ~…!?」

 妙に甲高いアニメ声が放課後の教室に響いた。



「はぁ~…!?」

 教室に残っていたウチら6人が一斉に、教室のドア付近を振り返った。




「ねぇねぇ、ヒマそォ~じゃない……!?」

 やたらに童顔な女教師、石坂ユリアがニコニコして近づいて来た。


 アラサーの癖に幾つなんだ。お前は……。

と突っ込みたくなるほど童顔だ。



 背もひと際、小さいので下手をすると現役女子高生の私たちよりも年下のイメージだ。



 しかもどこのブランドか、不明なフリフリのワンピースを身にまとっていた。



 とても私たちの担任とは思えない。



「ねぇねぇ、あんたたち、暇よねェ~ーー」

 石坂ユリア。一応、ウチらの担任だ。


 通称、ユリアンは、尚もしつこく訊いてきた。



「……ッて、相棒の課長かよォ~ー❗❗」

 仕方なくウチが小声で突っ込んだ。

 これ以上、無視していても余計、絡んできそうだ。



「フフゥン……、ユリアン。私たち、誰だと思ってンのよォ……」

 三田有紀が苦笑いを浮かべた。

 通称、サンタ…… 三田だけに、ねぇ。

 顔は可愛いが、かなりの毒舌家で、思ったことは、ハッキリ言うタイプ。


 味方だと心強いが、敵に回すと厄介な女性だ。



「フフ……、暇ァ~な女子高校生~ーー」

 ユリアンが肩をすくめて笑った。



「あのねェ…… 花の女子高校生だよ。

 暇なワケないじゃん❗❗❗」

 ウチこと、野原 イチゴが半笑いで応えた。


「いやいや、暇だよねェ…… だって、見るからに、暇そォ~ーじゃん❗❗

 ねぇ、イチゴォ……❗❗❗❗」


 おいおい、ユリアンよ…… 

 よりにもよって、いきなりウチをご指名かい。



「フゥン……、暇そォ~な顔ッて、どんな顔だよ……」

 余裕の笑みでウチは応じた。



「イチゴみたいな顔でしょォ……」

 ユリアンも自慢の童顔で応戦だ。


「はァ~、そりゃ、忙しいよ❗❗❗

 決まってンじゃン……

 女子高校生最後の夏だよ。暇なワケないじゃん。

 猫の手も借りたいどころか、ド💟えもんの四次元ポ💟ットだって借りたいくらい忙しいよ❗❗」



「いやいや、みんな暇でしょォ~ーー……

 ねぇ、みんな暇そォ~な顔してンじゃん」

 尚も、ユリアンは挑発してきた。



「はァ~、だから、どんな顔だよォ……」

 こっちだって、ユリアンのお相手をするほど暇はもて余してはいない。


「ねぇ、みんな、彼氏も居ないしィ~✨✨」

 ユリアンは、伝家の宝刀を抜いた。


「うゥ……」今のひとことに全員、絶句だ。

 さすがに担任のユリアンだ。

 ウチらの痛いところを突いてきた。



 確かに、ウチらは恋愛には、ほど遠い学生生活を送ってきた。



「フフゥン……、私はいるけど……」

 山中 うた。通称、シーちゃんが笑って応えた。

 確かに、彼女ひとり、同じ高校に彼氏がいた。


 何しろアイドル顔負けの美少女だ。切れ長の目が妙にセクシーだ。



 しかし……



「フフ……😌✨✨ だって、彼氏、今、受験勉強でデートどころじゃないでしょ❗❗」

 ユリアンは、さらに鋭くえぐってきた。


「え…… はァ~……、そうだけど」

 ため息をついて、シーちゃんも眉をひそめた。






※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆※。.:*:・'°☆



(注*1)

 日本一、スカートの短い街は諸説あります。

 茨城だったり、新潟だったりしますが正確なデータは取れていないので、ここではヒロインの目を通して作者の主観で記述しております。



※。.:*:・'°☆ ※・' 作者注 .:*:・'°☆。.'°☆



 この作品は、現役の女子高校生六人が実際に、【ヨコスカ ネイビー パーカー】を作ったと言う事以外、六人のキャラクター及び、人物、団体、事件などは全てフィクションです。




 ※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆ノ∠※。.:*:・'°☆∠※。.:*:・'°☆

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