94.薬屋のひとりごと 感想
こちら、 元々はなろうに掲載されていた小説で、コミカライズ版が次にくるマンガ大賞2019に選ばれたということで、原作小説を読んでみることにしました。
女性向けなせいか「このラノベがすごい」だとかラノベ系のランキングであまり名前を聞いたことが無かったのですが、根強い人気の作品みたいですね。
◆タイトル『薬屋のひとりごと』
◆作者 日向夏
◆イラスト しのとうこ
◆レーベル ヒーロー文庫
◆発売日 2014/09/30
◆感想
薬屋の猫猫は、薬草を取りに来た山の中で宮廷の女狩りにあい、後宮で働くことに。
真面目で働き者の猫猫は、大人しく働いていればそのうち出られると、毎日仕事に精を出していた。
しかしそんな折、後宮で産まれる乳幼児の連続死が起きて――
中華風後宮ファンタジーと推理物が合わさったような作品です。
後宮もの特有のドロドロは正直苦手ジャンルではあるのですが、このお話はむしろ謎解きとしての側面が強いのと、猫猫の芯が強い性格のおかげで安心してサクサクと読めました。
女性のように美しいけれど性格に一癖ある宦官の壬氏と、知的好奇心が強く、若いのに達観した猫猫の関係も面白いです。
特に外見が天女なのにちょっぴり変態(?)な壬氏が良いですね!
他にも高順や四人のお妃様、その下女、登場頻度の少ない人物までキャラが立っていて面白いです。
本格的な推理物を期待すると少し物足りなさはあるかもしれませんが、最近読んだ中では群を抜いて面白かったと思います。
きらびやかで愛憎うずまく後宮で起きる様々な事件。アニメ化をしても映えそうな作品でオススメです。
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