ラノベ感想(2019年10月~12月)

95.unnamed memory 青き月の魔女と呪われし王 感想

 こちら電撃新文芸から発売された作品です。「このラノ」投票を終えた人のツイートやブログを色々見ていて、絶賛している人が多かったので購入してみました。


 なろうに掲載されていた小説ですが、なろうで連載をする前は自サイトに掲載されていたそう。


 長い間連載されており、昔からの熱烈なファンを持つ作品のようです。


◆タイトル『Unnamed Memory 青き月の魔女と呪われし王』

◆作者 古宮九時

◆イラスト chibi

◆レーベル DENGEKI

◆発売日 2019/01/17


◆感想


 子供が授からなくなる呪いをうけた王族のオスカーは、呪いを解くために「青き月の魔女」ティナーシャの元へと向かう。


 無事魔女の塔の試練を超え、契約者となったオスカーだったが、彼が望んだのはティナーシャを妻とすることで……。


 練り込まれた世界観が魅力の作品で、読んでいるだけでファンタジーな気分に浸れます。

 チートやハーレム、転生など最近の異世界ラノベに疲れた方にぴったりの作品です。


 また雰囲気が良いだけではなく、登場人物も魅力的。恋愛要素が強くてオスカーとティナーシャ、二人の関係がじれじれしているところが萌えるので、恋愛ものが好きな方にも良いのではないでしょうか。


 折に触れられる過去や魔女がらみの話なんかも謎が多くて、背後にあるドラマを感じます。


 文章も非常に読みやすいので、重厚なファンタジー好き、ラノベ好き両方に刺さるのではないでしょうか。


 昔ながらの読者が多いというのも頷ける作品です。

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