ラノベ紹介(2018年9月)

51.スレイヤーズ 感想


 今年10月に18年ぶりに新刊が出るということで話題になったので読んでみました。


 「昔懐かしのラノベ」と言えば……で真っ先にタイトルが上がるであろうこの作品。


 ライトノベルというジャンルを一般層にまで広げた、いわば「ライトノベルの金字塔」的作品で、部数は全シリーズで2000万部にものぼります。


 でも私としては名前は聞いたことあるけど全然知識のない作品の一つ。


 ところが同年代の人に話を聞くと「えっ?アニメでやってたじゃん」「子供の頃見てたでしょ?」と言われ……私はアニメで見た記憶なんか無いのでおかしいなと思って調べたら、どうやらうちが田舎なせいでチャンネル数が少なくてやってなかったみたいです(笑)


 その代わり、田舎は数年前とか酷い時には10年以上前にやってた作品を再放送で何度もやったりするから同年代でも微妙に見てた作品が食い違うんですよね……。


 あ、話がそれてしまいました。


 そんなわけで、小説もアニメも見たことがなく、キャラもストーリーも全く知らない初見の状態での感想です。


 


◆タイトル『スレイヤーズ』

◆作者 神坂一

◆イラスト あらいずみるい

◆レーベル 富士見ファンタジア文庫

◆発売日 1990/01/17


◆感想


 旅の途中、主人公のリナが森で盗賊に絡まれているところを、通りすがりの剣士ガウリイに助けられる。


 ガウリイは見た目がまだ頼りないリナの保護者をかって出、アトラス・シティまでの道筋を同行することに。


 しかしその道中、二人は次々に敵に襲われて――というお話。


 絵が時代を感じさせるので(失礼)、内容も古臭いのかなと思いきや、さすが人気作だけあって時代を超えるおもしろさ。「へー、おもしろいな!」と感心しながら読みました。


 主人公リナの性格が明るくてちょっとお調子者で読んでいて楽しいです。


 でももっとギャグでハチャメチャな内容なのかなと思いきや、意外にバトルが多くて燃えるシーンが盛りだくさん。


 ラストなんかは「どうやって勝つんだろう!?」とハラハラしながら読みました。


 地の文はあんまり無く、ほとんどリナの語り口で描写なんかもあんまりないんだけど、頭の中に彼女たちの冒険の様子がありありと光景が浮かんできます。


 この「描写は少ないんだけど臨場感がある」というのはラノベを書く方にはかなり参考になるのではないかと思いましたね。


 世界設定、キャラ、ストーリー展開、どれも面白い、ファンタジーラノベの王道作品です!



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