40.マリアさまが見てる 感想
言わずと知れた「百合」ブームの火付け役で、百合作品の代表作とも言えるラノベです。
1998年に発売され、今年で20周年になりますが、未だに根強いファンがいます。
……かくいう私もその一人笑
つい懐かしくなって読みふけってしまいました。
元々は少女向けの小説だったのですが、2004年にアニメ化され男性にも大人気となりました。2010年には実写映画化もされています。
◆タイトル『マリアさまが見てる』
◆作者 今野雪緒
◆イラスト ひびき玲音
◆レーベル コバルト文庫
◆発売日 1998/04/01
◆感想
名門女子高である私立リリアン学園高等部には、ロザリオを渡し姉妹となることを誓う儀式をすると、姉である先輩が後輩の面倒を見る、という「
まだ姉がいなかった祐巳は、ある日とつぜん「
ああ――尊い! 美しい!! 読んでるだけで脳内に薔薇の花が舞うみたい!
流石百合ブームの火付け役となった作品!!
育ちのいいお嬢様たちが通う閉じた楽園、秘密の花園。その清楚で心地よい雰囲気がなんともいいですねぇ。きゅんきゅんします。
ただ、この作品は百合作品とは言われているけれど、実際には彼女たちは恋人同士になったり性的な関係になったりはせずに(中にはレズっぽいキャラもいるけど)あくまで「姉妹」の関係。プラトニックです。
それに心理描写が巧みで、物語の構成や展開もきちんとしていて、ただ百合を愛でたり女の子に萌えるラノベではなく普通にヒューマンドラマとして面白いので、百合にあまり興味が無いという方にもぜひ読んでいただきたいです。
一巻は裕巳と祥子にスポットが当たっていますが、巻が進むにつれて他のキャラも掘り下げられていって、どんどん好きなキャラが増えていきますし、世界観が広がっていきます。
ちなみに私は白薔薇さま推しだったりします。あの飄々とした感じ、いいですよね。志摩子さんも好きです。
百合好きにもそう出ない方にもオススメ!
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