第7話 「二十歳の私に言いたい事」 無月様

「二十歳の私に言いたい事」 無月様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883682432



     ◇   ◆   ◇



あの頃の私が今の私を見たら何と言うだろう


ある日ミカは掃除中、成人式へと向かう自分の写真を見つける。

そして思う。その頃思い描いていた未来と、今ここにある現実がずいぶんと違うと言う事を。


(作品紹介より抜粋)



     ◇   ◆   ◇



 素敵な夫婦だな、というのが読後の感想。

 主婦のミカは、二十歳の成人式の写真を見つけ、当時の自分にこう言ってやりたいのです。



>あなたは決して思い描いているような恋をすることなく、好みでもない男性と結婚するのよって。



 読者はちょっと不安になる一文。

 連日帰りが遅い旦那さんのために、ミカはお茶漬けをつくります。

 旦那さんは、トッピングを添えたインスタントのお茶漬けをおいしいと食べます。

 ふたりはお見合いをして成り行きで結婚した夫婦。

 旦那さんは目立つ人ではないけれど、奥さんの心にいつの間にか入り込んでいます。

 こんな夫婦が素敵だな、と思わせてくれる作品です。

 旦那さんは表立った“イケメン”ではありませんが、ミカには“イケメン”とい認識ですね。ミカ本人も気づいていないかもしれませんが。

 最後の一文が秀逸です。

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