鴉と私

有原ハリアー

鴉と私(一人目)

 ギャアギャアと、朝っぱらから特徴的な鳴き声を上げる鴉達。

「またか……。鬱陶しいな」

 私は目障りで耳障りな鴉達を避けるように、学校へ急いでいた。

「チッ!」

 つい舌打ちしてしまった。

 何故なら、鴉がゴミ袋を漁る様子を目にしてしまったからだ。

「クソッ……今日は厄日だぜ。とびっきりのな!」

 私は一刻も早く視界から鴉を消すために、学校の門を通り抜けた――。

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