第104話 趣《おもむ》きがあって

 目の前にかなり古い洋館が見えた。かなり年代物のようだ。


「うっわ~、何、これ?

 お化け屋敷!!」

 レディKが呟いた。


「フン、れっきとした屋敷ウチよ!」

 ヒカルは唇を尖らせた。


「いいですね。お父さん!!

 おもむきがあって!!」

 美剣は笑顔でたたえた。


《お前に誉められても嬉しくないわい!

 って、言うか、お父さんって呼ぶな!!》

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