第65話

 総裁らは、美剣とヒカルが腰掛けているベンチの後ろの木陰で揉めたため、ガサゴソと音を立ててしまった。


「え? 何…!!」

 不審に思ったヒカルが振り返ると、総裁と星が揉めていた。


「ジ、爺ィ~…!?」

 ヒカルが驚きの声をあげた。


《え、やぁ…! 奇遇だな。ヒカル!!》

 総裁はバツが悪そうだ。


「誰?この爺ィ~?」

 美剣はヒカルを庇いながら訊いた。


《ぬゥ…! 爺ィ~じゃねぇって! 我輩は、ヒカルのお父様じゃ!!》


「え、マジ~?」

 美剣は声をあげた。





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