第39話 ヒカル
「なぁによ! ヒカルって…?」
ケイが不機嫌そうに朱唇を尖らせて訊いた。
総裁は見逃さないよう目を凝らしてヒカルたちを見詰めていた。
「ヒカルさんは、総裁のお嬢さんッス!!」
星が端的に説明した。
《ぬゥ…》
総裁は目を血走らせ唸った。
「ふ~ン、あの娘?」
レディKの視界に美少女が映った。
「爺ィ~に似ないで可愛いじゃない!」
Kは思わせぶりに笑った。
《っるさい! 我輩は爺ィ~ではない!!》
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