第32話

「いや、あの……」

 星はレディKの色香に惑わされ、汗を滲ませた。


「フフン、まぁ、良いわ! じゃ、ポチ。今日から運転、頼むわね!」

 Kはキーを放り投げた。

「え、運転って…!!」

 星は、かろうじてキーをキャッチした。


「決まってンじゃない!! この私が爺ィ~と並んで自転車通勤なんて出来ると思って…!?」


《う~…む…、爺ィと呼ぶな!!》





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