CRY CROWN(クライ クラウン)

三上集

第0話 記憶の先に映るもの

 視界に映る兵士たち。鮮やかに立ち並ぶ強者たち。

 静まりかえる大舞台で、今、最終決戦が始まろうとしている。


 ある者は、心を落ち着かせると、

 口をそっと開き、次第に目をつむった。


「いくつ時が流れようとも、いくつ忘れようとも、記憶はいつだって心に焼きついている」

 

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