生きずらさの向こう側

@soredemoikiru

第1章 間違った人格形成

第1話 生きづらいって?

パリ〜ンとガラスが割れる音がした。


その場にいた私が蹴ったのだ。


当時4歳にも満たなかったであろう私が怒りに任せて行動した初めての出来事。

隣にいた母親がおろおろしながら私の足から流れ出る血を必死に止めていた。


今でも忘れない出来事。

自分でも何がどうしてこういう行動に出たのかが分からない。


そんなことを思い出しながら、エジプトでこの文章を書くことにする。

一つだけ注意してもらいたいのは、読む方にとっては非常に腹立たしい出来事も起こるし、読むことによってマイナスの感情に向かわせてしまうかもしれない。


それでも一つだけ言えるのは、私は生きているということ。

周囲の人間に振り回されやすい私が、今生きている理由。

誰かのためになんて思わない。

そんな感情で書いてしまったら、また振り回されてしまう。




その当時から、何か怒りがたまるとものすごい勢いで頭の中が真っ白になり、突如として変な行動に出ていた。


17歳の頃には、他人と性行為をした彼女に暴力も振るった。


それからも暴力性は続いた。


24歳になると周囲の人間が変に見えてきた。

なぜこうしないんだろう?

この人は頭が悪いんじゃないのか?

なんでもっとシンプルにしないんだろう?


始めは自分がこのように考えることはいけないと言い聞かせてきた。

さらには、過去の嫌な出来事も追い討ちしてくるようになり、一日のうち寝る時間以外は正体なき声に悩まされていた。


お前はこうだったからいけないんだ

あの時こうしていればな

もっと仕事しろよ


そんなことが頭の中で聞こえてくるようになり、色々な声に悩まされ、苦しみながら突如として出てきた言葉、

「死ね」

今でもたまに出る口癖である。


結婚というのも経験してきた。

6年で破綻したが、原因はもちろん私。

不倫である。


これもまた急に爆発し、起こした行動だ。

突如として現れた、正体不明のモヤモヤに悩まされながらも、別な相手との

関係を選んだ。


そのような状況の関係は長くは続かなかった。


次は別な形で現れた、自己嫌悪の究極な行動。

自殺未遂。

離婚後には3回未遂を経験している。

首吊り、睡眠薬と酔い止めの合わせ技を2回。

首吊りの時は警察に通報され止められた。

薬を使った時は高速道路を運転したが、気がつくとサービスエリアにいた。


それから、海外に出た。

全てを投げ出した人生の選択だ。



これまでは自分のせいで世の中を生きづらくしていると考えたいが、どうもそうではないらしい。



こんな私が歩いてきた道を書き記していきたい。

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