女神サマ御一行と行くっ! 未来の地球の歩き方!

有栖川 蓮

プロローグ

プロローグ


これは、古より語り継がれる御伽話。

突如、地界までを巻き込み、神界三柱の戦神たちの頂上争いが勃発した。


一柱を『オーズキューレ』

二柱を『ポルックデウス』

三柱を『カストルティア』


この戦いは『聖戦』そう呼ばれている。

戦いがどの期間に行われたのかは、一切不明。

結果的にその戦いは、オーズキューレが勝利。

神界、地界を統べた。

敗北した二柱の戦神がその後は、語られていない。

全ての地界の地名は消え、その三柱の戦神の名に因んでこの地は三国に分かれたと言い伝えられている。

北の大陸をオーズキューレ帝国。東の大陸をポルックデウス公国。南の大陸をカストルティア王国。今現在もその地名で呼ばれている。


そして、地界の人々は、神々の争いに巻き込まれ、全人口の8割以上が命を落とし、その地の名前。青く、美しい自然と水の世界『地球』は元の姿を失い、いつからか『セントエルモ』と呼ばれ始める。


それがこの地に遥か遥か昔から伝わっているお話。

話に伝わる通り、勝者であるオーズキューレ(帝国)の支配は現在も続いている。

誰が言いだし、広まったのかは分からない。俺も幼いころに両親から聞かされた話だ。

この16年間、ずっとただの昔の人が考えた空想の話だとしか思っていなかった。


その、御伽話の中の一柱の戦神と出会うまでは。

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