第2話 対決

夕方

まだ夕日で辺りはオレンジ色に明るい。


さっき下からスカートを履いてくれって叫んでた男を踏み潰した後、私は立ったままぼーっとしていた。


スーッと目の前に黒い十字架が現れた。


「もうすぐ、くるはずだ」

なにが?

と、聞く前にそれは目の前に現れた。


目の前のビルの屋上で何かが強烈な光を放っていた。私はそれを躊躇なく蹴り上げた。


少し遠くの方に飛んだそれを歩いて追いかけながら黒い十字架に聞いた。


あんた名前は?

「名前?好きに呼べ」

じゃあ黒

なんか必殺技無いの?

「俺の?」

私の

「息を吸いながら背をのけぞらせて、意識を背中に集中させろ。」

「その状態で少し待って相手目がけて思いっきりはけ」

おけ


光っていたやつが落ちた辺りでまた、同じように光が出ていたので今度は走りながら蹴り上げた。

ふたたび宙に舞ったそれに必殺技を放った。

私の息は光を放ちつつ、それに直撃した。

それは光に包まれつつ今度はさらに遠く山の向こうに落ちていった。


夕日も沈むので私は家に帰って家ノ前で元のサイズに戻って着ぐるみのまま寝た。

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