D.ZONE

安野雲

第1章「悪魔の呼び声」Part.1

遠くの方で、雷鳴が聞こえた。


近くの方で、荒い息遣いが聞こえた。


暫くの後、近い方で聞こえた音は自分が発しているものなのだと怜司は気がつく。


薄暗闇の中、ゆっくりと視線を彷徨わせると、上の方にぼんやりと白い天井が浮かび上がってきた。

そこで漸く、今まで自室のベッドで眠っていたのだということを思い出す。


いつの間に眠り込けていたのか思い出せないが、何か嫌な夢を見ていたような気がする。

まだ春本番ともいえない3月にも関わらず、じっとりとした嫌な汗が浮かんできて、肌にシャツが張り付く感触が気持ち悪い。

それにしても、酷い吐き気がする。

さらには眩暈まで加わってきた。

額に手を当てるが、特に熱は感じない。

むしろ恐ろしくなる程に冷たく感じた。

明らかな異常事態であるというのに、何故か危機を認識する筈の頭が働いてくれない。

兎に角、一度水でも飲もうと思い、のろのろとベッドから上体を起こす。

身体を起こしてくると同時に、喉の奥から何かがせり上がってくるのがわかり、慌てて口を押さえる。

薄い吐き気は消えることなく残るものの、少し待っていると気分が落ち着いてきたのか、今すぐ吐くことはなくなったようだ。

怜司は何とかベッドから這い出し、恐る恐る立ち上がった。

歩くこと自体に支障がなさそうな事を確認してから、自室を出てフラフラとした覚束ない足取りのまま暗い廊下を進んでいく。

前はほとんど見えないが、余りの気怠さに行く先々の電灯を点していく気にもなれない。

それでも特に迷うことなく台所まで来れた怜司は、食器棚からガラスのコップを取り出して、水道水を注ぎ込む。

満杯になるまで待つこともできず水の入ったコップを呷ると、冷たい感触が喉を通り抜けていった。

しかし、大して気分が晴れることはなく、当初期待した程の効果が得られなかったことに落胆する。

それどころか、治まっていた嘔吐感が急に増してくるのがわかった。

焦って顔を上に向けたまま洗面台へと急ぐが、足元が見えないせいで其処かしこに身体をぶつけてしまう。そんなことも気にせず、洗面台の前まで辿り着くと、迷うことなく顔を下に向けた。

喉元まで上がってきていた何かは、飛び出す出口を得たことで、一気に流しに吐き出される。

ビチャビチャという嫌な音をたてて流れていく嘔吐物を、努めて見ないように目を背けるが、僅かな酸性の臭さがつんと鼻を突いた。


また、雷鳴が聞こえた。今度はさっきよりも音が近い。


ゆっくりと、顔を上げる。


その直後、白い稲妻が走った。

洗面所の横窓から差し込んだ光の筋が、一瞬鏡の前を照らし出す。

鏡を前にした怜司には、声すらも出せなかった。


そこには、顔面の半分が赤黒く腫れ上がった、怯える怜司の顔が映っていたのだ。


そして。


『...オイ、オ前ハ何者ダ?』


赤黒く蠢くモノは、酷く掠れた声で尋ねる。

まるで、自分とは異なる意思を持った生命のように。


怜司は、一言として声を出すことができなかった。

なぜ、こんなことになってしまったのか。一体自分が何をしたというのだろう。

怜司の思考は、目の前の信じ難い状況から逃避するために、記憶の海へと沈んでいった。





その日も、きっといつもと何も変わりのない、そんな一日になるだろうと思っていた。


いや、実は怜司は気がつかなかっただけで、もしかすると「何か」の兆候はもう表れていたのかもしれない。


昼下がりのどこかの高校。

昼休みの教室には人影は疎らで、多くの生徒たちは外に出たり、校内の別の場所で時間を潰している。

その中で、ポツリと一人だけ浮いている生徒、桐生怜司がいた。

教室の端の席で誰にも邪魔されることなく、机に突っ伏して惰眠を貪っているその姿は、他の活発な生徒らと比べて、実際、浮いているとしかいえない。

昼休みの長い間、誰も彼の元に近寄らなかったが、一人だけ声を掛ける生徒がいた。


「怜司、お前大丈夫か?」


不意に自分を呼んだ声に、寝惚けていた怜司は直ぐに反応することができなかった。

声の主は、怜司の冴えない頭に自分の言葉が染み込むのを待っているのか、言葉を続けることなく黙っている。

根競べに負けた怜司は、観念して顔を上げる。其処には当然のように、よく見知った顔があった。


「・・・紫苑」


紫苑と呼ばれた女子は、少し心配したように怜司の顔を覗き込んでいた。

顔を上げた怜司を見て、目を丸くする。


「おい、怜司。何というか、その、凄い汗だぞ...?」


言われてから自分の額に手をやると。べったりとした嫌な感覚があり、思わず顔を顰める。


「一体今日はどうしたんだ?ここ一週間くらい体調が優れないといっていたが、それにしても今日は特に顔色が良くない風に見えるぞ」


肩まで伸びた髪を途中で一本にまとめたヘアスタイルの紫苑は、険しい表情で怜司に迫ってくる。

動く度に微妙に揺れる髪の房が、何だか動物の尻尾のように見えてしまい笑いそうになるが、真剣な話をしているときに軽い感覚でそんなことをすれば、何をされるかわからないので我慢した。


「・・・聞いてるのか?」


「・・・聞いてるっての、ちゃんと。それより、体調は別に悪くないって。あれだ、春眠暁を覚えずってやつだよ」


ジトっとした目に睨まれてしまい、愛想笑いを浮かべつつ、さてどうしようかと思案する。

この男勝りな口調の幼馴染は、本人は認めないだろうがとても面倒見がいい。

そんな彼女に対して下手な事を言ってしまうと、余計な心配までかけてしまう気がした。

確かに最近、怜司の体調が芳しくないというのは事実だが、きっと季節の変わり目で軽い風邪でもひいているだけなのだろう。

そのため、怜司は成るべく心配をかけさせないような言い回しを選んだ。


「いや、本当に大したことじゃないんだ。ただ、最近寝付きが悪いのが原因だと思うんだよ」


だから、と一旦区切って紫苑と目を合わせる。


「だから、これからはちゃんと早めに寝るように気を付ける。丁度春休みもすぐだし、風邪なら大人しく寝てりゃいい。心配することなんかねぇよ」


その言葉を聞いても紫苑の表情は優れなかったが、怜司にこれ以上言っても意味がないと思ったのか、一度軽く溜息をつく。


「お前がそういうなら、一応そういうことにしておくけど・・・何かあったら、すぐに電話してくるんだ。いいな?」


ビッと人差し指を此方に突きつける紫苑からは、「同意しろ」という強い圧力を感じた。


「・・・わかったよ、その時はちゃんと連絡する。それでいいだろ?」


自分から言い出したものの、まだ納得がいっていないのか紫苑は不満そうに見えたが、結局それ以上のことは言わなかった。


「あー、と。もう、そろそろ昼休み終わるな」


若干気まずい雰囲気になりかけたことを察して、慌てて何でもない話で場を持たせようとする。


「・・・でも、親父が他界してから、お前のところには今まで世話になりっ放しだったんだ。多少のことなら、こっちで何とかしないとな―――――あ、その、いつまでも頼りっ放しとか、その、格好悪いだろ?」


本音そのままで話していたことに気づいて、焦って最後は適当な冗談で言葉を濁す。

紫苑は一瞬目を見開いたが、すぐさま呆れたような顔で、笑う。


「最後の冗談以外は、本音で話したと思っておくよ」


都合が良く、チャイムが鳴ったタイミングで紫苑は自分の席に戻っていった。

その後ろ姿を少しの間目で追った怜司は、ほっと息を吐き出す。

自分の幼馴染は、頭脳明晰かつ所属する弓道部でも1年生でエース級の活躍という、正に文武両道を地で行っているが、さらに持ち前の勘もいい。

怜司は自分と比較する気にもなれず、次の授業の準備をしつつ前に向き直る。


「ん・・・?」


急に、視界の右側が暗転した。怜司は驚いて目を擦る。目にゴミでも入ったのかと思ったが、もう一度瞼を開くと、今しがたのことが嘘だったかの如く、はっきりとした視界が広がっていた。


「本当に何なんだよ、一体・・・」


目の奥に残る妙な違和感だけは、どれだけ時間が経っても晴れることはなかった。



結局その後も体調が回復することはなく、学校は終わった。

紫苑は「一度病院に行った方がいい」と心配していたが、怜司自身は、それですぐに体調が改善されることはないような気がしていた。

おそらくそれを伝えれば、面倒見のいい幼馴染はまた眉根を吊り上げるだろうと思ったので、怜司は何も言わないことにする。


「――――じゃあ、私はとりあえず部活に行くけれど。何かあったら電話するように、な」


「ああ、わかったよ。副部長さん」


冗談半分にからかうと、紫苑はむっとした顔で怜司を睨んでくる。


「あまりふざけてばかりだと、本当に大変な時に助けてやらないぞ、全く」


紫苑は最後は笑いながらそう言うと、教室を出ていった。

彼女はまだ一年生ではあるものの、来年度からの副部長になることが決まっている。

それはきっと、彼女個人の弓道の実力だけでなく、練習に対して真面目さ、真摯な姿勢、人柄があってのことなのだろう。


「・・・俺も、帰るか」


夕暮れに染まる校庭を一瞥して呟く。

紫苑を見送った後、怜司も荷物をまとめて教室を後にした。

下駄箱で靴を履き替えて外に出ると、肌を刺すような外気が顔に触れる。

三月になったとはいえ、やはりまだまだ寒い。

空を見上げると、辺り一面灰色の雲に覆われていた。

そういえば、今日は夜中から雨が降ると天気予報で言っていたのを思い出す。

怜司は寒さから身震いすると、学生服のポケットに両手を突っ込んで、帰路についた。

怜司の家は、高校からは徒歩約十分の距離にあり、10年ほど前に開発された団地から少し外れた辺りに位置している。

団地に立ち並ぶ他の家々と同様のさして広くもない一軒家で、特にこれといった特徴もない。

ただ、他と異なって目を引くのが、家の横に併設された小さなトレーニングジムだ。

50メートル程先には、周囲とは明らかに毛色の違う大きな屋敷が佇んでいた。

日本武道の名家、門倉家の屋敷であり、幼馴染の紫苑の実家でもある。

そういえばここ最近、暫くあの屋敷に行っていないことを思い出した。

以前は、といっても数年以上前のことだが、怜司の父と紫苑の父親が友人だったことから、よくお呼ばれしていたのだが、父の死後は「ある事故」のせいで、あまり関係が良いとはいえない。

「ある事故」について、あまり思い出す気にもなれなかった怜司は、屋敷の方から目を逸らす。


「ただいま」


帰宅した怜司は一応そう言いはしたものの、特に返事がないことは最初からわかっていた。

靴を脱いで家に上がると、居間を横切って、奥の部屋に向かう。そこには小さな仏壇があり、一人の男性の写真が飾ってあった。

眼鏡をかけている、優しく微笑むその男性は、白髪交じりの頭で、生気が薄そうにも見えるためか、年老いた雰囲気を感じるが、実際の年齢はそこまで高齢ではない様にも見受けられる。


「帰ったぞ、親父」


怜司は写真の男性に声を掛けてから、仏壇の前にゆっくりと座ると、目を閉じて手を合わせた。

それから一分近く同じ姿勢でいてから、ゆっくりと立ち上がる。怜司はもう一度、じっと写真を見た後、その部屋から出ていった。

写真の男性の名は、桐生修。

怜司の父親だった人物である。

そして、怜司が知らされている、自分のたった一人の親族でもあった。

父の話によると、怜司の両親は駆け落ちのような形で結婚したらしく、そのせいで二人は親族からは既に勘当されてしまっていたのだ。

さらに、母の真央は元々身体が弱かったらしく、怜司を生んだ後、すぐに亡くなってしまったという。

修も三年ほど前にこの世を去り、それから怜司は一人でこの家に住んでいる。

トレーニングジムは、護身術や整体術、体育指導に覚えがあった父が健在だった頃は、近所の子どもらが集まっていたものの、今となっては息子の怜司と、ジム開設時から通っていた紫苑くらいしか使う人間はいない。

その紫苑さえも、弓道部の活動の方が忙しくなってきたことで、最近ではジムに顔を見せることは少なくなっていた。

怜司は、父から健康の為にも定期的に使いなさいと言われていたので、一応トレーニングをするためによく使っているが、流石に今日ばかりは道場に行く気も起きない。


「・・・夜まで、ちょっと寝るか」


何とはなしに呟くと、それが引き金になったのか急にどっと眠気が襲ってくる。

自室に向かい、着替えもせずにそのままベッドに倒れこむと、あっという間に怜司の意識は眠りの中に落ちていった。





「――う、あ...」


まるで走馬灯のように今日の出来事を振り返っていた怜司は、自分自身の呻き声で現実に引き戻された。

肌に当たる固く冷たい感触が、今まで自分が床に倒れていたのだと教えてくれる。


「ハァ、ハッ...ハァ...」


荒い息を吐きながら、よろよろと床から立ち上がろうとするが、両膝が震えて上手くいかない。

怜司は、あの余りの光景を目にして半ば意識を手放しかけていたということを自覚した。

何とか状況を飲み込めた怜司に、少しずつ冷静さが戻ってくる。

一体、あれからどれだけの時間が経過したのだろう。

窓の外は変わらず夜闇に包まれているとこ

を見ると、そこまでの時間が経っているとは考えにくい。

もしかすると、長い時間放心していたと思っているのは自分だけで、現実にはほんの数分、いや数十秒程度しか進んでいないのかもしれない。

今は、くに時計や時間を計れる道具が見当たらないので、その真偽を確認することはできなかった。


「そ、そういえばさっきのアレは...?」


周囲を確認するだけの余裕が出てきた頃、ようやく最大の問題について思い出す。

覗き込んだ鏡には、怯えた自分の顔しか映っていない。

まるであの物体がそこにあったのが嘘だったかのように綺麗さっぱりなくなっていた。

顔に張り付いていたあの赤黒い異形の物体。もしかするとアレは、何かの病気に侵されたせいで見てしまった幻覚なのではないだろうか。

少なくとも、アレが現実に起こったことであると認識するよりは、幻覚であった方がまだ真実味を持って受け止めることができる。


しかし、そんな怜司の淡い願望は即座に否定されることになった。


『――――ヨォ、そろそろ落ち着いたカ?』


びくり、と身体が震える。先程と同じ掠れ声だった。


声のした方、自分の背後をゆっくりと振り返る。

床に伸びた自分の影、その中から不定形の塊が立ち上がっていた。


叫ばずに済んだのは、最初の時と違って、恐怖を認識し、覚悟を決める時間があったからだろう。

50センチ前後の高さの塊は、怜司の顔に張り付いていたときと同じく赤黒く鈍い光を放っている。


「...お前は、何だ?」


最早、怜司の中に「これは幻覚だ」という考えはない。

普通の人間であれば、もう少し現実逃避したがるものかもしれないが、幸いというべきなのか、怜司はこの世界の一般法則の外側にあるものについて知っていた。

有り得ないことだと断じて片付けられない事態であることを悟っているからこそ、かえって開き直れていた。

それでも、怜司の声は震える。

異様で異形な存在を前にして。


『何かァねェ。それよリ、オレの質問ニ先に答えテ欲しイがァ』


赤黒い物体の、特に間を置くことなく返ってきた言葉は、どこか呆れているようにも聞こえる。

眼も口も耳も何もない物体が、一体どうやって音を聴き取り声を出しているのか全くわからない。

そもそも、こんな異形を相手に人間の法則を当てはめようとするのは、結局無意味な行為なのだと、怜司はそう割り切ることにした。

そして、その声を聴いて一つ気がついたことがあった。

元々は片言のようだった口調が、徐々に流暢になってきているのだ。

しかも掠れていた声も鮮明に聞こえてきた。

その声色を、怜司はよく知っている。

ごくり、と我知らず怜司は唾を飲み込んだ。


「...俺の声、なのか?」


『ン?あァ、そりゃアお前の声帯しか使えねェからなァ』


どうしてなのか、とは訊かない。そこについて触れるのは、止めた方がいいという予感があった。

そんな、僅かな沈黙の後。


『ハァ...仕方ねェから、オレから名乗ってやる』


黙り込む怜司に痺れを切らしたのか、先に口火を切ったのは異形の方だった。


『お前らの言葉じゃア、確か、ラバルっていうらしいじゃねェか』


自分の名を名乗るときに「らしい」などという言い方をする奴など初めて見たが、それについても何か言おうという気は起こらない。


「お、俺は桐生...桐生怜司だ」


連れられて怜司もラバルに対して名乗る。本当はこんな怪異に自分の名前を教えるなどしたくないが、下手なことをしてこの状況を悪化させたくないというのが本音だ。


『ハァン。キリュウ、レイジ...ねェ』


ラバルは意味ありげに怜司のフルネームを復唱してから、うねうねと身体を動かしながら影の中から近づいてくる。


「...ッ!?おい!」


怜司は驚愕して飛び退く。しかし、予想通りラバルは何事もなかったかのように、移動した怜司の影の中から再び姿を現した。


『あァ?何を大声出してやがるンだァ?』


顔などないので正確にはわからないが、怪訝そうな声でラバルは身体を蠢かせた。


「お、お前こそ、何する気だよ!」


語気を強めて睨むが、ラバル自身はそれを特に意に介していない。


『勘違いすンなヨォ、別にお前に何かする気なんてねェ。それに、お前が死ぬとオレも道連れになるみてェだしよォ』


「...どういう意味だ?」


「死ぬ」という言葉に反応して、怜司は咄嗟に聞き返してしまった。言ってから、怜司はしまったと己の軽率を後悔する。聞いてしまえば、どうなるかはわかっていた筈なのに。


質問されたラバルは、怜司の心情を知ってか知らずか、一拍間を置いてから、告げた。


『あァ、簡単なことだ。テメェは――――――オレに、悪魔に取り憑かれちまったんだヨ』


そう言うと、顔のない肉塊は、身も凍るような笑い声を響かせた。

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