書き始めで飽きた作品集。
かちこち。
〜2018/5/20
それが善意なら受け取り喜ぶことはたぶんある意味義務だ。善意は正だからその否定は悪だ。自己満足であっても拒否したらだめなんだ。僕はそう学んだから。嘘をつくことに罪悪感など感じない。
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周りの人間の言う普通は僕には簡単には届かないところにあった。平凡は僕にはレベルが高すぎた。
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ミサイルが飛んでくる。
突如変わったテレビ画面。
あと五分で日本上空を通過しますと伝えるアナウンサー。
それも、危険区域に自分の県がないのを確認すると、途端に他人事のように感じる。
どうせ落ちやしない。海に消えるだけだ。
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皆は僕を優しいって言う。人間は汚いところも必ずあるっておばあちゃんはそう言ってた。それならば、汚い心を隠して優しさを繕う僕はきっとただの偽善者だ。それでも優しいなんて僕が言われるのは、その人にとって僕が都合が良いとか、もしくは他に褒めるところが見つからないとか、そんな理由なんだ。僕を卑屈者だと思う?、僕の周りの皆は正反対のことを言うだろう。僕のことを友達思いでいいやつだって。
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毎日がただ淡々と過ぎて行く中で、例えば、突如身についた超能力で世界を救うヒーローになるとかいう、漫画のような展開を期待している自分がいた。でも、漫画だったらそれはハッピーエンドが決まっている世界。それに僕は勇気があって友達思いないじめられっ子じゃない。つまりは漫画の主人公なんてキャラじゃない。漫画に出ると仮定するなら、主人公の周りに1人いる知的キャラの位置を狙う。ヘラヘラしているように見えて案外ちゃんとしてて頼りになる存在。だからほら主人公は、あいつ、聡とか、バカだけどみんなに好かれているような人だろう。
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僕がこうやって自伝小説を書きはじめたのは、なんだかこの世界に飽き飽きしたからだ。ただそれなりに楽しい人生を送ってそのうち死ぬのなら、そこに少しでもドラマを見いだしたかった。僕は僕を生きるけど、人目を気にしていつだって嫌われないよううまく生きる僕もきっと僕だから。
書き始めで飽きた作品集。 かちこち。 @ochika009
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