御前の傷(異矛)

御前の傷を作ったのは私

御前の傷を創ったのは俺

御前の傷を作ったのは彼奴

御前の傷を創ったのは御前


今でも残ってるんだろう

御前に残る数え切れない傷


今でも俺は御前の傷を思う

傷が生まれた訳を思い出を


まだ残ってるんだろうな


俺を止めた時の傷

俺を庇った時の傷

俺には何もも出来ない

そう言って消え様とした時の傷

その時御前を止めた時の傷


数え切れない御前の傷

私のせい

私が作ってしまった

俺は守れなかった

そう嘆いて泣いた俺に御前は


俺の傷は見た目だけ

御前は見えない傷を何億も持ってる

俺は見える傷だけでも背負いたい

それでも御前は中も外も傷を創る

涙を溜めて言う


生きてるから傷は増える


生きる限り傷が出来る

傷を創らずに前へ進めない

傷を創るから少しずつ強くなれるんだ俺はそう思ってる


御前も俺も

傷を作りながら生きてくんだな


少しずつ強くなろう

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