窓辺の塵紙鶴(異矛)

塵紙で出来た鶴

灰色と銀を混じえた鶴

綺麗だと記念だと

外を背にして窓辺に固定された

綺麗で小さい初めの鶴


気が付かれず潰されたりする鶴

直されて皺が出来てしまった鶴

破れてしまって戻りそうに無い鶴

また新しい鶴が並べられていく

又翼を固定されて


外に背を向け固定されてる

外を見る事が出来ないから

慣れてしまえば希望を抱く事は無い


翼は当の昔に動けなく成っている

元々塵紙で出来た翼

飛べる筈も無いんだ


形を変えられても

塵紙だと言う事は変わらない

翼が出来た時に抱いた小さな希望

翼の働きと共に消えた


消えたけど

若し翼を動かせる様に成れば


塵鶴でも飛べるだろうか

塵鶴でも鳴けるだろうか

塵鶴でも踊れるだろうか

塵鶴でも泣けるだろうか


塵でも希望抱いて良いのだろうか

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