3.現代ドラマ(性描写、残酷描写、暴力描写有り)
主人公 女性、大学二年、親友とルームシェア
実は親友のことが好き
服装はスカートよりパンツ派
基本、クール系、親友には甘い
親友 女性、大学二年、主人公とルームシェア
サークルの先輩のことが好き
少年漫画等に出てくるようなザ女の子
話の傾向 救いの一切ない最悪の鬱展開
ストーリー
夕食の準備中、親友から電話がかかってくる。その内容は告白が成功し、彼氏ができた、との報告。
お祝いのためにいつもより気合いを入れて夕食を作ろうと思っていたら、突然、電話が途切れた。
不思議に思いながらも夕食の準備を進める。
再度の連絡もなく、なかなか帰ってこないことに嫌な胸騒ぎがして外へ探しに出る。
その頃、親友は主人公との電話の最中、公園(子供たちの遊ぶところ、と言うよりは緑地公園的なところ)にいたが、背後から何者かに口を押さえられ、周囲から見えづらい、木の影へと連れ去られてしまっていた。そして、そこで、複数の男性から性的暴行、つまりはレイプをされていた。そして、グループの中の一人がそれを撮影していた。
その事を知らない主人公は公園の入り口で男とすれ違う。その男は卑猥な話をしていた。その男たちは親友をレイプした犯人。話していた内容はさっきまでの親友との行為について。ただし、すれ違った瞬間だけでもあり、また、当人たちの笑い声もあって具体的な内容までは把握はできていない。
公園に入って探していると、親友のスマホと所持品を発見する。所持品は明らかに落とした、では済まされないもの、例えば靴やバッグそのままなど。
事件に巻き込まれた、と思って急に不安になる主人公。けれど、その場からどっちに行ったらいいのか分からない。心は急いでいるのに、体は動かなくなってしまう。
けれど、近くから物音が聞こえ、恐る恐るその方向に行ってみると、そこに親友の姿があった。ただし、ほぼ裸で、身体にはアザがいくつかできていて、泥もついていて、泣き腫らしたような顔で、そして、足の間からは白い液体が流れ出しているような姿で。
主人公が近づくと、親友は男に媚を売るような行動をする。これは、そうすればこれ以上ひどい目に遭わない、そのためにしているだけ、本心からではない。また、近付いてきたのが主人公だとこの時点では気づいていない。
主人公はそんな親友を抱き締め、何度も名前を呼ぶ。すると、親友は正気に戻り、主人公に抱きつき、声を上げて泣き始める。
親友が落ち着いた後、彼女のボロボロにされた衣服や、持っていたものを集めて、上から主人公の上着を着せて体を隠しながらアパートまで帰った。そして、入浴後、何かに怯えるように親友は眠りについた。
そして、主人公は味のしない、お祝いで作った夕食を一人で食べてから寝た。
翌日、二人で警察に行こう、と提案して家を出ようとするが、玄関を開けた瞬間、発狂したようにその場に倒れてしまった。PTSD、レイプされたことがトラウマとなってしまって外へ出ることに恐怖を覚えてしまったために。
そして、親友はそれ以降、元々の明るい、元気な笑顔を見せることはなくなった。見せる笑顔は誰かに媚びるようなものか、作り笑いだけだった。
その後も親友は外へ出ることができず、主人公も可能な限り、側にいるようにした。食料品や生活必需品の買い出し、そのついでにたまに大学へ顔を出し以外は。
そして、大学へ行ったある日、空き教室から親友の叫び声が聞こえた気がして廊下から中を除いてみた。中にはもちろん、親友はいない。けれど、そこには男が数人、動画を見ていた。それは、まさに親友が犯されているところだった。それに気づいた瞬間、教室に入り、男たちに掴みかかろうとした。けれど、力の差は歴然で逆に男に捕まってしまう。
そんな中でも、この男たちのせいで親友があんな目にあったと思うと、死ね、などと罵詈雑言を男たちに浴びせ続けた。その様子から男の一人が親友の知り合いだと気づき、一回ヤらせてくれたら動画を削除するのを考えてもいい、という急な譲歩に頭に血が昇り、深くものを考えられなかった主人公は承諾してしまう。
そして、犯されている間、男たちを喜ばせたくない思いから、声を一切出さずにいた。そして、一人が終わり、二人目が入れようとした瞬間、初めて抵抗をした。話が違う、と。けれど、男は一人一回だけど?と当然のように続行をした。その瞬間に主人公は気づく。男たちはただ性欲を満たしたいだけ。終わっても何も変わらない、ということに。そして、安直な行動に出てしまった自分が悔しくて、こんな最低なやつらに心も身体もボロボロにされた親友が可哀想で涙が出そうになるも、必死に我慢しながら終わるのを待った。
そして、終わった後、男は立ち去り際、考えたけどもったいないから消さない、といった言葉を吐いていった。
その日から主人公はその男たちを殺すための計画をPC内に感情の赴くままに書きなぐるようになった。けれど、親友を一人にしない、支えるためにそれを実行することはなかった。
けれど、親友の心は癒されることはなく、その頃から自傷行為をするようになった。親友は何度か主人公が激しい形相でPCに向かっているのを目撃、自分のせいだと思っていた。
そして、それからしばらくの後、親友に生理が来ないことが発覚。レイプされた際に妊娠したと思う。しかし、実際はストレスによるもの。当人たちはそれに気づかない。
主人公の殺意はさらに増大し、親友の精神はさらに崩壊していく。
そして、そんなある日、主人公が買い物から家に帰ると、親友が首を吊って死んでいた。
絶望する主人公。周りの大人たちはてきぱきと葬儀の準備をして、それが別世界の出来事のように主人公は感じる。
そして、葬儀が終わり、雨の中帰っていると、現場であった公園でレイプをした男の一人を見つけた。彼は電話をしながら笑っていた。
その姿を見た主人公は親友の死により枷がなくなり、さらには増大した殺意を抑えることなく襲いかかった。
不意の襲撃に転倒した男に馬乗りになり、主人公は持っていた傘で何度も、何度も男を刺した。偶然、持っていた傘は先端が細いものであり、男の身体に何度も突き刺さった。最初は抵抗をしていた男だったが、次第にその力も失われ、動かなくなった。そうなっても感情の赴くまま、主人公は刺し続けた。やがて、疲れたのか、手を止めると男が息絶えていることに気づく。
主人公は雨の中、声を上げた。それは、笑い声なのか、泣き声なのか。また、頬を濡らすのは雨なのか、涙なのか。それは本人にも分からないまま。
家に帰った主人公は着替えた後、PCの中の殺害計画を印刷した。
この時点で一人殺しているため、理性は飛んでいる。親友を失った悲しみがその原因となった男たちへの憎しみを強固なものにした。
印刷した計画の中から成功する可能性の高いものをピックアップし、それのみをバッグに入れ、アパートを出た。そして、それらに必要な物資を購入。
大学近くのネットカフェで夜を明かし、朝からは大学周辺でターゲットを探す。
見つけたら、一人になるのを見計らって殺害。一人にならなければ、二人きりになれるように、例え自らの身体を再び汚すことになっても、誘導した。
そして、全員を殺害した後、主人公は大学のもっとも高い建物の屋上へ向かった。親友を死に追いやった最後の一人、つまりはずっと側にいたのに救えなかった自分を殺すために。
そして、屋上に辿り着くと、強い風が吹いた。そのせいでバッグの中身が一部、外に出てしまった。それを気にも留めず歩を進めた先に見知らぬ封筒が落ちていた。宛名は自分。そして、その筆跡は見慣れた親友のもの。
恐る恐る中を見てみると、そこには数多の謝罪の言葉と、主人公だけは幸せになってほしい、という親友の願いが綴られていた。
この手紙は自殺する前日、親友が遺書として書いたもの。そして、こっそりと主人公のバッグに入れていた。
それを読んだ主人公は正気を取り戻すが、自らの犯した過ちも同時に理解した。涙を流しながら、もう遅いよ、と小さく呟いて、主人公は屋上から飛び降りた。
ごめんね。ずっと側にいるって言ったのに。わたしはきっと、地獄に落ちる。でも、あなたは天国にいるよね?だから、もう会えないけど、きっと、天国なら前みたいな眩しい笑顔を取り戻せるよね?最期は辛かったから、せめて、今だけは幸せで……。
落下しながら主人公はそう考えていた。
そして、主人公は即死。
ニュースで報道されるも、その内容は連続殺人犯、自殺。といったもの。その動機や親友については一切語られることがない。
その他のエピソード①
親友の彼氏が主人公に連絡がつかない、と相談をする。主人公は細かいことが話せないから、本人に聞いてみる、とだけ答える。
親友にその話をすると、会えない、と言う。汚されてしまった身体、というのもあるが、男性への恐怖が拭いきれないのも問題であった。
実際、彼氏をアパートまで連れてきたこともあるが、親友は怯えきり、叫び声を上げ、気を失ってしまう。
彼氏は普段とは明らかに違う様子に何かがあったとは分かるが、追求はせず、また元気になったら話し合いたい、とだけ告げて立ち去る。
その他のエピソード②
警察へ主人公は通報をする。けれど、警察は本人を連れてこい、との一点張りでまともに取り合ってくれない。事情を説明しても対応は変わらなかった。
断念した理由
あまりにも鬱展開過ぎたため。
構想初期はそれでもよかったが、執筆を始めようとする段階で、自分が書きたいのがこんな作品ではなく、ハッピーエンドものだ、と思ったため。また、ハッピーエンドに改編しようにも根本から全て変えなくてはいけないため、断念。
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