10分日記

2018/5/19 竹笋生(たけのこしょうず)

本日は何の日かというと私の誕生日であり、これで世におぎゃあと生まれてから23年が過ぎたことになる。

23年。世間的には社会人としてはまだまだひよっこ、しかし私は依然大学生であるからして、そのコミュニティからすれば長老に足を踏み入れたその一歩目ということになる。

18のちと前には制服を着ていたような者共と一緒のキャンパスで過ごし、年長であることをいいことにでかい顔をしながら、同時に面接官の前ではへえこらと頭を下げる。

かくも人間というのは様々な一面を持ち合わせているものだ。

そんなことを思っている私は、今家の前でスマホを使ってこれを書いている。

なぜ室内に入らないのかというと鍵がないからである。財布を忘れたのである。

家人が留守にしているせいで中から開けてもらうことも出来ない。

金がないせいでどこかのカフェで時間を潰すというわけにもいかない。

ゆえに本日誕生日である私は1人虚しくスマホと向かい合っている。

群をなす蚊のみが、私を祝ってくれている。