第20話
ピンポーン
朝っぱらからチャイムを鳴らすとは、一体誰でしょう…わたくしが出るとしましょうか。
「はい、何方でしょうか」
「やっほー瑛くん、今は隼人くんだねっ!思いきって来ちゃったよ!」
いきなり現れた人物に戸惑いつつも静かにドアを閉める。
「あーっちょっとちょっと閉めないで!酷いじゃないかぁ!」
寸でのところで足を引っ掛けられて止められる。ちっ、もう少し早く閉めれば良かった…
「作者に向かってそれは酷いよぉ、私がいないと君たちいないんだからね?」
「ですが絵が落ちてきたりわたくしが記憶を無くしたりは貴女がしたことだと思いますが?」
むぅ、と頬を膨らませて抗議する作者。ああ、紹介をしてませんでしたね。この人は、ただのキャラが濃い作者です、以上
「やっだなぁ、紹介ちゃんとしてよぉぉぉ」
「却下します。」
わたくしだってそこまで暇じゃないので、紹介なんぞしてられません。
「あ、じゃあ麗奈ちゃんに絵画事故のとき絵の一部剥げてたの誤魔化したってことチクるからね」
ギクリ、流石作者、あらゆることをしってるな…いや、作者がそういう設定を考えている…?
「違うよ、キャラ作ったの私だけどその中で君たちが勝手に暴れまわってるだけなんだからね?」
「暴れてないっ!」
「にゃあ」
真っ白な猫がドアの隙間から出てきた。…スノーフラワーだ、久し振りだな…
その瞬間作者がびくりとしたのを見逃さなかった。
「…スノーフラワーのこと忘れてましたね?あんなに活躍してたのに!!!」
「ぁぁぁぁぁごめん!マジで忘れてた、スノーフラワーごめんね?」
言った矢先から手をがぶりとされて叫びまわる作者。こんなので作者とは…我々も大変ですね
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