第38話 回り出す歯車
「ククク…さあ始めようぜ…最高の祭を!」
「ったく…ようやく晴れたぜ」
カズ達は雪山から帰る途中に雨が降り、ロッジで雨宿りしていた…そこへ
ザザザザザザザザ…
「ッ!」
人型セルリアンが大量に現れる
「こいつら…」
異変に気付いたゼロはすぐさまカズの元へ
「まさかまた女王様が復活したわけでは無いでしょうね」
ゼロは言うが
「いや…あいつだ…」
カズは否定する
「あいつがついに動き出したんだ…」
「あいつ…?まさかあの人間が!」
「だったら」
かばんとサーバルが2人の元へ駆けつける
「早く山に行きましょう!前もそこに居ました、だから!」
「では早く行きましょう!さあトモカズさんも!」
「……」
「どうされました?トモカズさん」
「…いや何でもねえ…早く行くぜ」
カズ達はバスに乗り走り出した
(恐らくあいつは山には居ねえ…だが…)
バスはすぐに山の麓へ辿り着いた
「ククク…果たしてあいつは来るかねえ…」
山の麓へ辿り着いたカズ達はセルリアンとの対戦を始める
「まさか山の麓にこれだけいるとは…気をつけてくださいよ皆さん!」
ゼロは剣を振るいながら呼びかける
「言われなくてもわかってますよ!」
パッカァーン!
かばんがセルリアンを倒しながら答える、するとサーバルが
「ねえ!カズちゃんが居ないよ!」
「「え?」」
「でやああああああああああ!!!」
パッカァーン!
カズは木刀…ではなく刀を使いセルリアンと倒していた
「さばんなまであと少しか…はあ…はあ…」
「いつの間にここから…」
「まさか…カズさんは山に居ないって思ってるんじゃ…」
「じゃ、じゃあカズちゃんはどこに!」
「やっぱりここに居やがったか…おい!」
カズはさばんなに立っている男の背に呼びかける
すると男がカズの方を向く
「よお…遅かったじゃねえか…」
男は不気味な笑みを浮かべる
「待ちくたびれたぜ…トモカズ…」
カズは刀を男へ向ける
「今度こそお前を止める…」
「ククク…止めるだと?この俺を?」
「今度は逃がさねえぜ…タケヒト」
「安心しな…最初っから逃げるつもりはねえよ」
タケヒトと呼ばれた男は刀を抜く
「そいつは…一体どこで手に入れやがった…」
タケヒトが持っていた刀は
「そいつは…スターの刀だろ…」
「随分と面白いものが海に浮かんでてな、調べてみたら…間違いなくサンドスターから作られているにもかかわらずだ、成分は普通の刀と一緒でなぁ…今のご時世こんな物持ってたら即逮捕されちまうからな…ずっと持ってたんだよ…」
タケヒトはカズに刀を向ける
「お前の首を斬るためになぁ!」
「斬れるもんなら斬ってやがれ…」
2人は同時に間合いを詰め…
「「はああ!!」」
ガキィィィン!
互いに刀を振る
ブシャァァ…
2人の左肩から血が噴き出す
2人は同時に後方へ跳び距離をとる
「でやああああああ!!!」
「はあああああああ!!!」
ガキィィィン!
***********
「トモカズ…こいつはタケヒトだ、2人とも仲良くやれよ?」
「どうして俺を連れてきた…あんた」
「家に帰らずにあんなとこほっつき歩いてる子供を見たら誰だって心配するだろ?」
「俺は子供じゃない!」
「子供だろ?うちのトモカズと同い年…8歳はまだまだ子供だよ」
「うるせえ…」
「今親に連絡するから待ってろ」
「……!それだけはやめろ…あいつらを親と思った事は一度も無い!」
「ど、どうして?タケヒト…君…」
「お前には関係ない!」
「うぅ…」
***********
「はあああああああ!!」
カズがタケヒトに斬りかかる
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