最終話~クライマックス(2)~
両腕から黒炎を噴き上がらせる男を。
自身と似た光をその眼に満たす女を。
手駒として扱い、出し抜かれた男を。
絶望の中見出した、同一視する女を。
憎み、怒り、恨み、羨望すると同時に、再び奏 時貞の魔眼に昏い光が宿る──!
GM:クライマックス戦闘、開始!
ラウンド1、セットアップ!
影裏:春見、頼んだ!
春見:うん! セットアップで《アクセル》:セットアップ:<−>:自動成功:単体:視界:侵蝕1:結理君の行動値を+10!
影裏:こっちも宣言行くぞ! セットアップで《原初の黒:不死身の炎》:セットアップ:<−>:自動成功:自身:至近:侵蝕1D+2:最大・現在HPを+70
これでHPは96だ。侵蝕は──(ダイスころころ)5点、悪くない。
GM:イニシアチブ、影裏 結理!
影裏:OK、行くぜ。
マイナーで戦闘移動、奏 時貞5人のエンゲージに突っ込む!
メジャーでコンボ:フレイムアブゾプション:《コンセントレイト:ウロボロス》《原初の赤:災厄の炎》《原初の白:生命吸収》:メジャー:<RC>:対決:範囲(選択):至近:侵蝕13:攻撃力27:ダメージを与えた場合、対象はHPを18失ない、自身はHPを18回復する。
更に京香のNPC効果を使用だ。
プランナー:「気を付けて、何か隠してる!」《アドヴァイス》
影裏:「助かる。ならまずは敵の出方を見る!」
GM:判定どうぞ!
影裏:行きます!(ダイスころころ)達成値53だ。
奏たち:全員ガードを選択だ。来るといい。
影裏:ダメージロール(ダイスころころ)55点だ!
奏たち:装甲値で12点軽減。
そして更に《Eロイス:超越活性》を五個適用させた《超人的弱点Ⅱ》Lv20によって、ダメージを40点軽減してみせよう。
GM:3点のダメージが通ったので五人分で15点のダメージだ。
影裏:か、硬い……! だが、そうか。ダメージが通ったか。
ならば全員《原初の白:生命吸収》の効果でHPを18点失ってもらおうか!
GM:18点を五人分で90点。合計105点のダメージだ。
影裏:そして《宵闇の魔花》で削られていた5点が回復。これでHPは101点、三桁だ!
影裏:「(敵は多い。だったら……!)」
黒炎で全ての敵を巻き込むように薙ぎ払う。
奏:「その黒炎は見飽きたよ」
威力は普段より段違いに低いものの、黒炎に触れた瞬間、奏 時貞のレネゲイドが奪われる。
奏:「ただの黒炎じゃない……これは、影のアギトか!」
影裏:「出方を見つつ体勢を整える。基本中の基本だぜ」
奪ったレネゲイドは円環の力に従い、影裏の傷を癒す──。
奏:「どれだけ奪われようと、ガイアから供給を受け続ける限り負ける可能性は、ない」
GM:イニシアチブ、春見!
春見:マイナーは放棄! ……悩むけど、やろう。
メジャーでコンボ:
対象はオリジナルの奏 時貞! 判定──(ダイスころころ)達成値50!
GM:それに対して五人の奏 時貞たちの一人、『守護の奏』が動く。
守護の奏:《守りの弾》を宣言。達成値を難易度にリアクション判定。成功すると攻撃失敗になる。達成値は(ダイスころころ)17。失敗か。
春見:では回数制限のない範囲で組み合わせられる全エフェクトを用いて自分たちを攻撃しなさい。もし単体のみの場合は……自害して。
奏:メジャーでコンボ:死点切り:《コンセントレイト:ノイマン》《急所狙い》:メジャー:<白兵>:対決:単体:至近:攻撃力22
判定は(ダイスころころ)たったの7か。
ダメージ……(ダイスころころ)装甲を差し引いて43点。
春見:「レネゲイドが奪われた今なら──!」
焦点を奏 時貞のオリジナル体へ合わせる。
春見:「……告げる。汝の体は汝のものにあらず。汝の体は我が戒めの中に」
一言を紡ぐたび、身体の制御を奪う毒となり──
春見:「──”死んでください”」
自害を下す絶対服従の命となった。
奏:「くっ──」
意識を塗り潰されたまま、自身の喉を深く切り裂く。
通常のオーヴァードであれば、ジャームだろうと致命傷となる程の傷。
それを受けてなお──
奏:「似た能力はやり辛いなぁ」
──余裕の表情で嗤ってみせたのだ。
春見:「流石に、一度殺しただけじゃ駄目みたい。皆、気を付けて」
影裏:「ああ、奴もギアを上げてくるぞ。気を付けろ!」
GM:イニシアチブ、奏 時貞たち。最初に行動するのは『天使の奏』だ。
天使の奏:マイナー放棄、メジャーで《天使の階梯》《アドヴァイス》。対象は奏 時貞オリジナル。C値-2、ダイス+5個、達成値+6。
GM:『復讐の奏』と『支援の奏』はこのラウンドは行動を放棄。
そして『守護の奏』は先ほど《守りの弾》で行動消費したため、最後にオリジナルの『奏 時貞』が行動する。
奏:メジャーでコンボ:死点切り:《コンセントレイト:ノイマン》《急所狙い》:メジャー:<白兵>:対決:単体:至近:攻撃力22
対象は影裏だ。
影裏:来いッ!
奏:(ダイスころころ)達成値40だ。
影裏:リアクションでガードを宣言!
そして《原初の紫:氷盾》:オート:<−>:自動成功:自身:至近:侵蝕3:ガード値+45
奏:(ダイスころころ)69点、装甲もガードも有効だ。
影裏:装甲値で-10、ガード値で-57。本来なら2点通るが──
アイテム『とっさのお守り』を使用。ダメージを更に-3。ダメージを0に抑え込む!
奏 時貞が右手に持つソニックブレイドが甲高い音を奏でる。
奏:「こちらも小手調べといこうか」
影裏:「ッ、甘く見るな!」
黒炎で壁を張るも──意に介さず突き破ってくる。
影裏:「なら──!」
咄嗟に黒炎を全身から噴き上げる。
懐中時計に宿った春見の想いが呼応しているかのように、それは勢いを増し接近を阻む。
GM:クリンナップ!
奏に邪毒の18点ダメージ。累計166点ダメージを負っている。
しかし影裏も春見も傷はない。
明らかに劣勢の奏が、しかし嗤い始める──心底、愉しそうに。
奏:「君たち全員が力を合わせても、そうか、そうなのか。
たったこの程度の傷で済むのか!」
悠々と、奏は歩き出す──どれだけ攻撃しようと、怯む気配すらなく。
「なら──僕を止める手段なんてないんだ!」
徐々に加速する歩みの先にはプランナーがいる。
「あと一刺しもすれば、ジャームに堕ちるんだろう!?」
最後の一足はジャームであろうと不可能なほどの疾さで。
その凶刃を、プランナーの胸元に──深々と突き刺した。
「さあ、僕に君の終わりを見せてくれ──!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます