第四話〜幕間3〜

GM:おつかれさま!

春見:お疲れ様。

影裏:おつかれさまー! 強かった……(泣)

春見:ミドルエネミーにしてはHPも火力も高かったね。

影裏:ほんそれ。火力は言わずもがな、HPも春日二人分以上あったな。

GM:これは感覚が麻痺してるってやつやな?(笑)

影裏:しかも春日のHPはPC5人で削ることを想定してるものだから……つまりそういうことさ(白目)





えるみん:影裏くんが、沈んだ……。


 隣で見ていたえるみんも、奏クローンの強さに驚いていた。


えるみん:ミドルなのに強すぎないー!? このGM、バランス放棄してるぞー!

だみ:あー……確かにちょっと調子に乗ったかもな。

えるみん:そうだよー! しかも影裏くんばっかり狙ってさー!


 口を尖らせて抗議するえるみんに、私は言い訳のように話す。


だみ:ちょっとやりすぎた感があったのは認めよう。ただ、このエネミーを強くしておいたのには理由があってだな……。

えるみん:……………………。

だみ:……………………。


 気まずい沈黙に私は目を逸らした。ええい、何か喋ってくれ(泣)


えるみん:……まあ勝てたからいいやー。


 ほっ。


えるみん:そういえば、あの横槍はなんだったの? えっと、ハンドアウトじゃなくって……。

だみ:《テイクオーバー》か?

えるみん:そうー! それー! あれって侵蝕率高すぎたから調整したのー?


 その考えももちろんあった。あったが──、


だみ:元々2ラウンド目になったら使う予定だったよ。

えるみん:ふーん? でも誰が使ったんだろー?

だみ:それは謎として残ってるね。誰なのか予想しながら見てるといいさ。


 答えは次のシーンで明らかにする。せめて匂わせるくらいは確実にやりたい。そう密かに決意する。


 なぜなら──このキャンペーンの重要な要素のひとつだからだ。





GM:よし。それではセッションを再開しよう!

影裏:おー!

春見:はぃな。

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