第三話〜マスターシーン1〜

GM:まずはこちらのマスターシーンを見て欲しい。


 日時は前回、およそ遠藤 千夏とクライマックス戦闘をしていた頃。

 無機質な明かりの灯る研究所、その一室で癖っ毛の青年が、白いスーツ姿の若者に食ってかかっている。及川 桃矢とディアボロスだ。


及川:「なぜだ!? なんで僕が研究所を出て行かなきゃいけないんだ! ここには……!」

ディアボロス:「はん。理由なぞ知らん。だがこれは"あのお方"の意思によるものだ」

及川:「あのお方、プランナーか。あの"偽物"がなんと言おうと──」

ディアボロス:「口を慎め! 今まで研究を続けてこられたのは"あのお方"の力添えがあったからこそだろうが!」

及川:「っ……すみません、でした」

ディアボロス:「ふん。まあいい。貴様にはこの研究所を出て、他の場所で研究を続けてもらう。その間、研究対象はこちらで預かる。……なに、悪いようにはせんさ」


 白いスーツ姿の男、ディアボロスは去っていく。後に癖っ毛の青年、及川 桃矢を残して。


及川:「……すまない。けど、絶対に僕は諦めない。必ず助けてみせるから──」


 緑色に光るポッドに語りかけ、彼も研究所を出ていくのだった。




春見:これで及川君がFHにいるのは確定だね。

影裏:やっぱそうなのかぁ。いっぱいいっぱい悲しい。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る