第二話〜トレーラー&ハンドアウト〜

 時間は少し流れ、セッション当日となった。


イズミユキ:いやー、ついにセッションだね。

misto:そうだね。今回はどんな内容になるのやら。

イズミユキ:事前情報だと5年後って話だけれども。5年後の春見ってどんなんなってるんだろ。 いや、なっちゃってるんだろ……?

misto:もちろん大人っぽくなってるよ。けどねぇ、遺産持ちだからねぇ。

だみ:まあそれはセッション中に明らかになっていくだろうさ。まずは今回のトレーラーとハンドアウトの公開じゃ!

 トレーラーから、どーん!


▼トレーラー

 世界が変貌の兆しを見せてから5年の月日が経つ。その変貌は止まるところを知らない。

 ──15年前。一人のシリアルキラーが世間を恐怖に陥れていた。なんとか捕まったものの、9人もの犠牲者を出したその男が、収容所の襲撃と共に拉致された。

 そんな状況下、UGN日本支部で下される君たちの新たな指令とは──。


ダブルクロスThe3rdEdition

キャンペーン:『プラン>プロパティ』

第2話「揺れる心」


ダブルクロス──それは、裏切りを意味する言葉。



イズミユキ(以下、影裏):こいつは……!

misto(以下、春見):ふむ。シリアルキラーねぇ。

だみ:続けてハンドアウト、どどーん!


▼ハンドアウト

●影裏 結理(PC1)

 ▼シナリオロイス:薬島 陸(やくしま りく) 任意 / 任意(シナリオ中に取得可)

 君は薬島 陸という男と因縁を持つ。それは昔、君の身に起こった事件に起因している。

 佐倉 春見とUGN食堂で昼食を食べていると、UGNの後輩、遠藤 千夏(えんどう ちなつ)も昼を共にしたいという。彼女の真意を計りかねるも、無下にはできない。

 そんな中、君はUGN日本支部長、轟木 源十郎から緊急の呼び出しを受けることに──。


●佐倉 春見(PC2)

 ▼シナリオロイス:遠藤 千夏(えんどう ちなつ) 任意 / 任意(シナリオ中に取得可)

 君は、遠藤 千夏というUGNの後輩が最近気になっている。

 というのも最近、遠藤 千夏の影裏 結理に対する距離感がやたらと近いからだ。

 以前はそんなことのない、ただの後輩でしかなかったのだが……?

 そんな中、君はUGN日本支部長、轟木 源十郎から緊急の呼び出しを受けることに──。



春見:遠藤 千夏と……、

影裏:薬島 陸か。あれね、新キャラが同時に二人来たね。

春見:そうだねぇ。というかこれ、両方とも割と影裏に向けて書かれてる気がするな。

影裏:ああ、確かにそうかも。


 全くもってその通りだ。今回は影裏にスポットを当ててシナリオを組んでいる。


だみ:事前に話しておくと、今回のセッションはマルチシナリオだ。途中の行動や展開次第でシナリオが大きく変わるぜ。

影裏:おお、それは凄いな。

春見:用意するの大変だったでしょうに……。とはいえ楽しみだ!

だみ:気持ち的には2本分シナリオ用意している気分だったぜ。だが、両方とも気合い入れて作ってるから、楽しみにしていてほしい!

影裏:いいぞぉ、高まって来たぞぉ!

春見:もちろん楽しみにしているとも。


 PLたちのその言葉が、私の最後に残った自信の無さや不安感を払拭してくれる。──よし。私は今この時を持ってGMとなった!

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