第一話〜幕間1〜
だみ:いやー、覚醒シーンやりきったぞー!
私は体を伸ばして、中間地点であり重要地点でもあるシーンを乗り切ったことを喜んだ。
えるみん:ねーねー。
だみ:んあ?
えるみん:この轟木 源十郎(とどろき げんじゅうろう)って誰ー?
だみ:ああ、この人はね。日本でUGNが作られる前に護人会って組織を立ち上げた人でな? 言うなればこの時代のUGN日本支部長みたいな人だよ。
えるみん:え、なんでそんな偉い人がこんな前線に出てきてるのー? 危なくないー?
だみ:ふむ。確かに基本的には前線に出てこないはずの人だとは思う。でも考えてみ? このセッションはレネゲイド拡散直後くらいの時代だぜ。ゲームで言うなら冒険を開始した直後みたいな状態だ。つまり、仲間が──
えるみん:あ! 仲間がいないんだ!
こいつ、さらっと被せてきやがった。
だみ:そういうこと。だから前線に出て来ざるを得なかったってわけだよ。
えるみん:なるほどねー! ねね、それセッション中に明かさないのー?
目をキラキラさせながら聞いてくる。どうしよう、完全に裏設定で済ます気だったなんて言い辛いぞ。
だみ:あ、あー。たぶん、仄めかすくらいはできるんじゃないかな。たぶん。
えるみん:そっかー! 次が楽しみー!
そう言い終わるや否や、パソコンの画面を食い入るように見つめるえるみん。
……さて、どう描写したもんかなぁ。
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