水の物語
ベルディア
運命
雨…
自分の部屋の窓に大粒の雨があたり
バチバチと音がなる
今日は僕の18歳の誕生日だ
周りはバタバタと慌ただしく夜の宴に向けて騒がしい
僕はこの国の王族の長男として産まれた
父上は王として君臨している
だがある理由により今日で王の座から下りる事になったのだ
「俺の無念はお前が晴らしてくれ、才能のない父親ですまない。」
「…父上、まだ僕が抜けると決まったわけでわ。」
「いや俺の息子なのだ、お前ならば抜けるであろう。…抜けなかった俺が言えることではないのだがな。はっはっは。」
父上は高らかに笑い飛ばしたが
僕は胸のモヤモヤとした部分が笑い飛ばされる事がなかった
「さぁ向かうか、“水ノ一振”(みずのひとふり)とは初対面だったな?見た目はだたの刀だが抜ければ何かが違うのが分かるだろう。」
「九頭龍の名にかけて、僕がこの国を救います。」
僕がこの国の王となる
僕がこの国を救う
「行きましょう父上、我が国の真の力を見せる時です。時は満ちました僕が成し遂げます。」
準備は整った
迷いはどこにも無い
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます