ハーレムって憧れる方がおかしい

牛乳屋

第一話入学

パァッーーー

左耳から右耳を突き抜けるような音がした


春、嫌な季節だ。

特に今年の春はもっと嫌いだ、何故ならば今年で俺も高校生活が始まる、楽だった中学生活が終わり、さらには宿題のない長い春休みも終わった。だから嫌いだ。

「はぁー、朝日が眩しい溶ける」

「ミナトーおはおはー」

朝から騒がしい

近隣に迷惑。

「っす、朝からうるさいなお前」

「元気って意味だねありがとう!」

どうしたらそんな思考になる。

ちなみにこの騒がしいの女は春日姫子、幼馴染だ。親同士が仲が良いだけで、俺らはそこまで仲は良いという感じではない。

「等々、高校生だね〜やっぱりこの学校に入学したんだから、何か部活入るんだよね?」

「入らん」

「え?なんで」

「俺には、友情努力勝利は備えて無いからな」

「えー、この高校に入学した意味ないじゃん!」

姫子は、納得いかない顔をした

「うるさい、頭に響く」

港は、眉間にしわ寄せながら高校に向かって気怠げに歩いた。

「あ!もう見えて来たね」

「はぁー、そうだな」

自宅から徒歩15分ほどかけて付いたこの場所

部活動が盛んであり、全てのスポーツと文化系の登竜門、鳴滝高校。色々な分野で活躍してる為多くの学生の憧れの学校だ。

「早速、クラス分け見よう!同じだと良いね!」

「ソダネー」

港は、どうでも良さそうにクラス表を見に行く

「俺2組か」

「私も同じ2組、これからもよろしくね!」

「そーだな」

クラス表を確認した2人は、教室に向かった

教室に入った瞬間港は、鋭い空気を感じた。

「おはよー」

姫子がいつもの明るさで挨拶をしたが、誰からも返事がない

「姫子、取り敢えず座ろう」

「ぇ、うん」

この空気に、驚きの眼差しで港を見た

席に着くと港の肩をチョンチョンする者がいた

「なんだ」

「初めまして、俺新田正義俺も朝さっきの子と似たような事して気まずくなってる仲間だ、よろしく」

「俺は狭間港、あいつが勝手にうるさいだけだから」

「まぁ、なんていうか空気感がすごいよね思ってた感じじゃない」

新田は、苦笑いしながら周りを見渡した

「まぁ、やっぱり部活動が盛んなだけあって皆んな意識あんだよ多分」

港はこの空気に嫌な感じはなかった

ガラガラとドアの開く音が静寂な教室に響き渡る

「オラ、教師様が入って来たんだぞ挨拶ねぇのか!」

ジャージの女性教師は声を荒げた瞬間クラスの全員が立ち上がった

「おはようございます!!!」

「てめぇら、行動がおせぇ何秒待たせんだ、今ので試合中だったら確実に負けてんぞ!」

(おいおいおい、こんな社畜みたいな高校に入学してしまったのか?)

即座に退学したい気持ちでいっぱいだった

「オラ、席つけ。取り敢えず自己紹介な、私は小紋飛鳥だよろしく、早速だが入部届けを書いてもらう」

そういうと、先生は即座に入部届けが配った

「港は何部に入んの?」

「え?俺は入らないつもりだったからな」

そう港が呟くと周りから異端の目で見つめてくる

「おい、狭間港この学校では帰宅部は禁止だ何処かに所属しなければ退学だぞ」

飛鳥は港を睨みながら伝えた

(何だと!堕落した高校生活が迎えれないだと)

港は老け込むかのようなため息をついた

「取り敢えず適当に吹奏楽部でいっか」

港は朝の音が微かに耳に残っていた為選んだ

「書けたな、これから入学式だ気合い入れてけよ!」

「はいっ!!」

入学式は簡単なよくある普通のものだった

「次は、部活動紹介です。最初は野球部おねがいします」

「はい!」

瞬間移動かのように一斉に集まった

「僕達野球部はー!」

(すごい威圧だな)

野球部の声は体育館を圧倒した

その後も色々な部活動が紹介を終え

「次は、男子吹奏楽部おねがいします」

着飾った男子生徒が中心に現れ演奏を始めた

(うぉ、何だこのビリビリくる感じは、俺がやっていけるのか?そもそも男子吹奏楽部って女子部もあるってことか?普通は混合じゃ?)

これからの不安と疑問いっぱいだった






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ハーレムって憧れる方がおかしい 牛乳屋 @Togasakisiki

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