マルドゥック・クラッシュ〜たとえばこんな筋肉〜

渡馬桜丸

登場人物・舞台設定・梗概

【登場人物】

・シェル=セプティノス…第1話のおもな視点人物。マルドゥック市で天国への階段を昇りつづけるショー・ギャンブラー。己の欲望を満たすため、他者の命を弄ぶ危険人物。今回はノーキンを雇ったことで、色々かわいそうな目に遭う。


・ノーキン・ターキー…シェルの手違いで、新しい市民登録データを与えられた大男。スキンヘッドと岩山のような肉体は見る者を圧倒させるが、表情は涼やか。自分を拾い上げてくれたシェルに恩義を感じている。いつもタンクトップと半ズボン姿。


・ウフコック=ペンティーノ&ドクター・イースター…金色のネズミと、まだら髪の男。事件屋。


・ルーン=バロット…シェルが本来引き取るつもりだった少女。現在は当てもなく都市を彷徨っている。


・ディムズデイル=ボイルド…シェルに雇われた凄腕の事件屋。


【舞台設定】

『マルドゥック・スクランブル』本編と同一の世界観、時間軸。しかしノーキンの存在により、キャラやストーリー展開は崩壊していく。


【梗概】

「もしシェルが引き取ったのがバロットではなく屈強な大男だったら」をテーマにした、全3話の連作短編(投稿原稿は1話分のみ)。

1話…うっかり引き取ってしまったノーキンの逞しさに対し、不安や憤りが限界を迎えたシェル。原作でバロットにしたように、車の中で焼き殺そうとする。しかしノーキンは爆発前にドアを破壊してあっさり生存。シェルは恐怖で失神する。

2話…新たに差し向けた刺客(バンダースナッチ・カンパニー)があっさり撃退されたことをボイルドから聞かされ、更なる恐怖に取り憑かれるシェル。一方、生身の肉体で敵を退けたノーキンの姿に、ウフコックは動揺を隠せずにいた。己の存在意義とは。街を彷徨い、そしてバロットと出逢う。シェルが元々目をつけていた少女と確信。「ネズミは、お嫌いじゃないですか?」

3話…シェルを善人と信じて疑わないノーキン。バロットを無理やり保護してきたウフコック。難題つづきのドクターに限界が迫る。会話の中で、シェルがカジノのコインに何か細工していたことをノーキンが思い出す。取り出した記憶にちがいないと、ウフコック達は策を巡らす。しかしシェルの潔白を信じるノーキンが彼の無実を証明するため、自身に友好的なハウスリーダーへ電話をする。あっさりコインを入手。犯罪の証拠が渡り、シェルは緊急逮捕される。ノーキンはそれでも恩人だからと、熱い涙を流しながら、彼がいつか帰ってくるまで待つことを誓う。

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