プレミアムヘルパーPのプレミアムな1日

春田康吏

プレミアムヘルパーPのプレミアムな1日

プレミアムヘルパーPの朝は早い。

朝4時30分、20万で買ったプレミアムスマートフォンの

プレミアム目覚ましアプリのプレミアムな目覚めの音が鳴るのと同時に起床。


洗面所に行き、プレミアムウォーターを一杯飲む。

朝食は、プレミアム春のパン祭りトーストとプレミアムブレンドコーヒー、

最後にプレミアムヨーグルトで済ませる。

大手家電メーカーPのテレビで、簡単なニュースをチェックする。

占いコーナーで、今日のラッキーアルファベットは、Pと出て、

プレミアムヘルパーPは、ニヤリとした。


創業100年記念で購入したプレミアムカーで出勤。

ヘルパー事務所で雑用を済ませると、

朝の支援をするために利用者宅へ向かう。


ヘルパーPのプレミアム支援である。

プレミアムに起こし、プレミアムな食事介助、

プレミアムな口腔ケアからのプレミアムなトイレ介助。


Pは、自分のプレミアムな介助に酔いしれていた。


2軒目は、入浴介助だった。

プレミアムにお風呂に入れて差し上げる。

プレミアムに洗体。

皮膚が弱い方だったので、直接、手で洗うところは、

プレミアムフェザータッチで洗っていく。


Pの信条は、すべてにおいてプレミアムだった。


今日の昼休憩は、コンビニのプレミアムオムレツで済ませた。

Pは、ふと今日は、1ヶ月に1度だけ来る、あの日だということに気がついた。


3軒目は、いつもなら夕方までだった。

しかし、今日はプレミアムな日。


P「それじゃ、3時になったので、上がらせてもらいます」

利用者「ふぁっ?!」

P「いや、今日はプレミアムフライデーなんで」

利用者「ふぁっ?!ふぁっ?」

P「じゃ、失礼します」


Pのプレミアムな1日は、ここからが本番である。


プレミアムフライデー(Premium Friday)

月末最後の金曜日はいつもと違う豊かさを楽しむ日。

https://premium-friday.go.jp/


※この物語はフィクションである。

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プレミアムヘルパーPのプレミアムな1日 春田康吏 @8luta

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