昼夜逆転


乃田のだは、よく鏡で自分を見つめる。

自室にある全身鏡の前に座り込み、丁寧に日焼け止めを塗ってからベビーパウダーでさらさらにする。昨夜シャワーを浴びなかったことによって少し油っぽくなった前髪にもパウダーを付け、ヘアアイロンで少し巻いていた。



乃田は、オールしてそのまま仕事に行った。

本当にいつか体を壊しそうな生活をしているので、僕はヒヤヒヤしている。

今日もどうせ帰ってきたら倒れるように眠って、そして夜中2時頃に目覚めるんだ。



昼夜逆転しすぎてその内一周して元に戻ることはあるのだろうか?

体内時計が狂った時、それを無理やりに元に戻す薬はあるのだろうか?

乃田は、仕事中そんなことを考えてそうな顔をしていた。



僕は、乃田が帰ってくるまで起きてなくちゃ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る