第57話 SS AIRで久しぶり。

 ベイトフィネス大活躍!


 とゆーワケで。


 今回の主役はブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR 8.1Rでございます。


 ボチボチ「釣れないセット」認定されてしまいそうな勢いのこのタックル。

 これが、なんとか活躍してくれたのですよ!


 活躍できてないヤツが活躍できたらなんか別の意味で嬉しいよね!


 前置きはこれくらいに致しまして、本編、参りま~す!

 まずはタックル編。


 と、その前に。


 前の職場でなかなかオモシレー動きがあったみたいなんで、ちょっと報告しとくね❤


 会社から帰ってきて部屋でボーっとしながら風呂の順番を待っているとスマホに着信。

 誰かと思い画面を見ると、なんと前職の直属の上司(とはいっても年は一回り以上若い。製造部のナンバー2)からじゃ~ないのよ。

 珍しいなと思いつつ電話を取ると、まずはお約束の挨拶。からの~近況報告へとハナシは移ってゆくワケなんだけど、その内容がもぉ!


 ざまねぇったらありゃしない!


 まず、自分の担当していた業務のウェイトが、実はものすごく大きかったとゆーこと。

 ギリギリの人数でやり繰りしていたから自分の受け持っていた分は勿論滞るのだけど、それとは別に機械の修理関係が致命的にできないらしい。簡単な(ワタクシにとって、ね。ココ大事!ヒジョーに大事!!)修理さえもできなくなり、その都度業者呼んで高額な修理代払わないといけなくなったとのこと。

 自分がいればタダ、もしくは部品代だけで済んだのにね(笑)。


 今回はやり返さんでも勝手に自滅しやがった(大笑)。


 ざまぁみさらせ!


 で、この上司はモーレツに危機を感じたらしく、「オレ、設備課作って〇〇さん(←ワタクシのコトね)ヘッドに置いてくれ!っち何回も頼んだですよね?作らんで手放してしまうき、オレが修理に回らないかんやないですか!こんなんじゃ製造まともにできませんよ?」と、社長に詰め寄ったら「そんな課は意味無い。いらん!アイツがおらんでも全く困ってない!」と、逆切れされ却下されたらしい。

 しょっちゅうぶっ壊れるのに設備課いらんワケないじゃない。まぁ、一生懸命製造して出した利益を、社員に還元することなく修理代ばかりに注ぎ込んで反感買いまくればいいよ。


 で、機械関係の次は品質管理。

 これもまた面白くてね。

 自分から品質管理を引き継いだ(というか、社長の一言で奪い取られたんだけどね。まぁ、典型的な一族会社だから仕方ないか)、性格が超絶よろしくて人間的に非の打ちどころがない(大笑)社長の娘様が、教えたこと一切守りやがらんで必要なデータ取ってなくてね。取引が始まるときに取引先からそのデータの提出求められ、どうしようもなくなってこの上司に泣きついてきたらしい。

 頭にきたから「それ、〇〇さん(←ワタクシね)が取っとくようにっち口酸っぱくして言いよったデータやないと?なんで取ってないん?オレに言ってこられても知らんばい。自分でどうにかせんと。」と言って突っぱねたそうで。アタマ悪い甘ったれだから、当然捏造のテクなんか持っているワケもなく。後日、再度泣きついてきたそうな。そしてデータは三年分全てを捏造。こんなデータ、貰った側はたまったもんじゃないよね。

 教える人間見下して(これ、多分社長の影響だと思う。「アイツは見下していい」的なこと、娘に言ってあるんじゃないかな?社長って友達ではあったけど、中学ん時から自分のコト相当見下していたもんね)、反抗ばっかして、楽な方に勝手に改変して手を抜けば、そりゃ~ボロは出るよ。

 品質管理はオママゴトじゃないんぞ?大切な部門なんぞ?テメーの手抜きのせいで、消費者死ぬ可能性だってあるの、分からんの?まぁ一度(二度?三度??)、犠牲者が出てテレビ沙汰になればいーよ。そしたら品質管理の大切さが分かる…かな?分からんやろーな。あの腐り切った性格と悪いアタマじゃ、分かるはずも無いやろーや。

 ワタクシは致命的にやらかすの、心の底から楽しみにしているよ。


 あと、自分が辞めたことを新入社員がものすごく悲しんでくれていたらしい。そして辞めるのを引き留めなかった社長に対し、モーレツな反感持ったらしい。

 こういったハナシ聞くとやっぱ嬉しいよね。それでこそちゃんと教えた甲斐があったとゆーもんだ。


 オレ、なかなか会社に貢献しっちょったんやん!


 その後、飲む約束をして電話を切りました。


 で、今の会社はというと、人間があと一人どーしても足らなくて、ずっと残業続きだったみたい。増員を心の底から願って願って願い倒して、やっと来た新人が自分だったようで、初日から大歓迎。


 これが今だけじゃなかったらいいのにな。


 とか思っていたら、ホントに今だけじゃなかった。

 大した戦力にもなっていないのに(自分調べ)褒めてくれるし、喜んでくれる。

 何より大事にしてくれる。


 前の会社とは大違いやね!


 そりゃまぁ気に食わんところがないワケじゃないけど概ねいい感じ。

 初っ端から旅行や飲み会に誘われまくり、そこそこ楽しい社会人生活を送れております。



 転職に関するネタはこれくらいにしときまして、ボチボチタックル編、参るとしまっしょうかね。


 今回活躍したブラックレーベルPF6010MLFB+SS AIR 8.1Rは、サオもリールも16話でバッチシ抜粋したヤツあるのよね。ただ、いちばん新しくても37話と、かなり前。だから、簡単な説明ぶち込んどきますよん。


 サオはちょっと強目のベイトフィネスロッド。

 長さが結構あって、遠投しやすい。

 扱える最大重量が1/2オンス(14g)とちょい重めだから、思い付いたヤツは何でも使える。


 リールはダイワのベイトフィネス機じゃ真ん中の機種になるのかな。

 ボディがマグネシウムでできているため軽い。

 スプールがG1ジュラルミンという強くて軽い素材でできているから、回転の立ち上がりが良くて軽いルアーでも扱いやすい。

 ブレーキが優秀でバックラッシュしにくい。

 小さいから握りやすい。

 性能の割に安い。

 といった特徴がありますよん。


 ルアーはゲーリーヤマモト4インチシャッドシェイプワーム。

 これはたしか抜粋してなかったのでしときます。

 ティムコのホームページによりますと、

『シャッドシェイプワーム4インチ(Shad Shape Worm 4inch)

 本場アメリカのフィネスシーンを席巻。ティムコデザインのシャッドシェイプ4インチ。

 ミドストだけでなく、ダウンショットでも威力を発揮。アメリカでも多くのプロがフィネスの切り札として使用している、最強シャッドシェイプワーム。

 シャッドシェイプ型ワームの決定版。ボディ上面に彫られた溝、上端がラウンドしていて下端は平面で構成されたピンテール、わずかに丸みを帯びた側面のデザインなど、その全てが、理想の「ローリングと 細かな震え」を生み出すためのもの。

 また、ゲーリー特有のソルティマテリアルが飛距離と同時に理想の泳層を確保しています。ミッドストローリングでの使用はもちろんのこと、ダウンショットやネコリグへの応用も可能です。

 ティムコのデザインによって日本市場向けに開発されたシャッドシェイプワーム4インチですが、いまやアメリカ国内でも販売され、フィネスフィッシング最強ワームの一つとして多くのプロに愛用されています。』

 とゆーコトになっとります。


 3インチはスピニングでよく使うっつーか主力兵器なんだけど、4インチは割と出番が少ない。というのも3.5インチドライブスティックとかなり被るところあるし、こっちの方が手に入りやすいのよね。

 ベイトフィネスでウェイテッドフックもどきか、フツーのベイトでヘビダンとして使うことが多いかな。

 使ってみた感じは、動きがいい。ゲーリーマテリアル特有の生命感だったりフォールスピードだったりが、マジ、いいのよね。

 重いから扱いやすいのもいいトコロ。遠投がかなり効くよ。

 長所はこんな感じかな。

 短所は尻尾がちぎられやすいトコロかな。ブルーギルが多い釣り場だと、使っているうち徐々に短くなっていって、最終的には無くなっちまう。ま、無くなったところでヤマセンコー的に使えば釣れるとは思うけどね。

 といった感じで、タックル編は〆たいと思いま~す。




 続いて実釣編、参りたいと思います。

 先週の日曜日(実際は二年前の6月やけどね)。

 用意を済ませ、玄関出たら…雨降っちゃってるぢゃ~ないのよ!

 今までだと、カッパ着て釣りしていたんだけど、アラフィフになってからはどーもね~。そーゆーモードにならなくて。

 釣り欲が失われてきつつあるとかじゃないのだけれど、体力が…あからさまに落ちやがっているから、カッパ着るのがね~。蒸し暑いのと、張り付いて動きにくいのがでったんキツイのよ。


 だから、釣りは中止して、ここしばらくやれてなかったタックルのメンテをすることにしたワケなのさ。とはいってもリールは清掃、注油がメインの日常的なヤツ。

 ベイトはレフトサイドプレートを外し、スプール抜いてスプールベアリングに注油。レベルワインドのウォームシャフトとハンドルノブ、ピニオンギヤの両端とスプールシャフトの両端、クラッチの両端はグリスアップって感じ。

 スピニングはスプールを外し、ドラグノブを外し、古いグリスを拭き取って新しいグリスを注す。ローターやドライブギヤ、ハンドルノブにもグリス。ラインローラーに注油、とこんな感じ。

 サオはブランクス、リールシートをウェスで拭く。ガイドはウェスや綿棒で清掃、といった感じ。

 これを全部のセットにしてあげました。

 キレイになると、どれも使いたくなってくるのが釣り人の心理でありまして。

 とはいえ外は雨。

 一週間我慢してからの今日ってワケなのですよ。


 まずは場所選択。

 たまには別の場所に行きたいのだけど、ここ最近遠賀カンケーの番組多過ぎなせいで思い付く場所にはほぼ入れないとゆー有様。で、結局いつもお馴染み「ゴムの場所」か、その下流の消波ブロック帯に落ち着くのでございます。


 なんか冒険心ねーよな。

 まぁ、いっかぁ。


 選んだタックルは、

 一本目:ベイトフィネス。

 ブラックレーベルPF6010MLFB+SS AIR 8.1Rで、糸はフロロ8ポンド。


 二本目:普通のベイト。

 ファンタジスタヤバイFNC-69MH+リョウガ1016Hで、糸はフロロ16ポンド。


 三本目:巻き。

 ブレイゾン661MB+カルカッタコンクエスト100で、ナイロン14ポンド。


 今日の相棒は、河川敷走るコトを想定してパジェロミニ。


 到着し、土手の上から見てみるとやっぱし釣り人のクルマ。

 ゴムの場所は諦め下流の消波ブロック帯へ。

 河川敷ベチャベチャで四駆、大正解!


 ポイントに到着するとまずは川の状態を見てみる。

 しばらく雨降ってないからか水質がイマイチよろしくない。水量は普通かな。

 水面には波紋多数なので活性はそれほど低くなさそう。


 ならば最初は巻くべき。


 ブレイゾン+カルコンのセットとプラグの入ったバッグのみを下す。

 ルアーはラッキークラフトの名作クランクベイト、CB50で色はワカサギ。


 しばらく投げ続けていると。

 飛び出た消波ブロックにルアーがヒットしてヒラを打った瞬間、


 ゴッ!


 引っ手繰るようなアタリ。

 アワセると、


 グィ―――――ン!


 沖に突進され、


 ポロッ…。


 生命感が無くなった。


 え~?完璧なはずやったんに、なんでバレた?


 ルアーを回収し、フックを見てみると…リアフックの一本が伸びやがっている。


 これか~!は~~~…貴重な巻きフィッシュやったのに…。


 ハリの焼き入れ具合って、伸びたり折れたりするまで分らんのよね~。

 換えのフックなんか持って来ちゃいないから、ルアーをチェンジ。

 ラッキークラフトのクランクベイト、クラッチSR。カラーは黒金。

 ウェイトは6.6gしかないけど、ちっこいからベイトでギリ飛ばせるクランクベイト。

 これを巻き倒すけど二度目は無い。


 弱くする?


 選んだのはラッキークラフトのミノー、フラッシュミノー80SP。色はワカサギ。

 トゥイッチしながら引いてくるけど…異状無し。

 今度はただ巻き。ゆっくりゆっくり巻いてくると途中、ゴツッ…ゴツッ…と、あたる。けど乗らない。これは多分ギル。


 そんな生命感もすぐに無くなったので、ワームにチェンジ。ポイントもチェンジ。

 数10m下流の本命場へ移動。

 いつものポイントにて、まずはベイトフィネスから。

 ルアーはシャッドシェイプワーム4インチでリグはいつもの板オモリ巻き。

 投げて底を取り、サオ先を小さくあおる。底から数cm浮かすイメージでね。

 しばらくこの誘い方で引いていると、


 プルン…プルン…


 断続的に生命感。

 待つと…離した。

 多分ギル。


 手返しが悪いっつーか、なんか今日はこの釣り方が自分のモードじゃない。

 動きを早くするため、1.8gテキサスにリグりなおす。

 重くなったので投げやすくなった。しかも、底が圧倒的取りやすい。

 いつもの底の様子が違う個所。

 抵抗を感じながら通過させていると、


 ガリガリ…ガリガリ…


 またもや生命感。

 小さい動きだからギルの可能性は否定できない。

 だから、止めて待つと、


 グッグッグ…


 徐々にサオ先を絞り込んでゆく。


 食った!


 アワセると、


 ズル―――ッ!


 ドラグが思いっきし滑る。今日の設定はフルロックから2クリック弱目(←8ポンドフロロだからちょっと怖かった)。


 とゆーことは、デカい?


 強引にリールを巻くと、流心方向に突進。

 この間、ドラグ滑りまくり。

 なんかもうスピニングでファイトしているみたいな感じで結構な恐怖感。

 必死こいてサオを立て、消波ブロックの隙間への突進を躱す。

 滑りっぱなしのドラグのまま巻きつづけていると、なんとか浮いてきた。


 足元の深場でエラ洗い×3。

 ルアーが見えない。

 とゆーことは歯が当たって擦れているはず。早くランディングしないと糸がもたない。

 左手を高く上げ寄せるけど、またもや突進。

 ドラグが出たので巻き直すとやっと寄ってきて、護岸に接岸。


 なんとか口に親指をねじ込み、取った!


 久々のベイトフィネスフィッシュは立派な40UP。

 持ち上げてみると、尾ビレの傷が完治し、お腹も膨らみつつあるアフター回復系の女の子。

 完全に飲みこまれていた。

 割と活性高いかも。

 幸いなことに出血は無かった。


 サオと並べて記念撮影。

 手に持ってもう一枚。

 大きさを測ると水の中へ。

 家に帰って測ったら45cmもありました。



 結構早い時間に来てくれたから、リョウガに持ち替え頑張ったけど、そこまで甘くない。

 この一本で撤収となったのでありました。


 ともあれ。


 ベイトフィネスタックルで釣れてくれた!


 どーか今後も釣れ続けてくださいまし。

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