第37話 ベイトフィネスで久々に!
今回は、ベイトフィネスで久々に釣れた!とゆーお話。
仕事中、
今日はどんな釣りしようかな?
と、作業は二の次で一生懸命考える。
巻いて釣りたい気はする。
けどでも。
釣れた日よりはちょい寒い。
なら、ゆっくり誘う方がよくない?
で、思いついたのがベイトフィネス。
ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR 8.1Rに出撃命令だぁ。
このセット、前にも言ったと思うけど、出番はまあまああるのに釣果から見放されちまっている困ったチャン。SS AIR買ってすぐの頃は、エアエッジ681MLBとの組み合わせでなかなかの釣果を叩き出していたお利口さんやったのになぁ…。
サオが少し柔らかくてアタリがビミョーに取りにくいとゆー理由から、
撃ちに特化したヤツにしたら、よからせん?(訳:いいんじゃないの?)
な~んて考え、今のサオにしたのが大間違い。劇的に釣れなくなるとゆーオチが待っていたのでありました。
ま、考えられる原因としては、気負い過ぎとか投入のタイミング間違ったとかヘタクソ(多分これがいちばんの原因なのかと…)とか、そんなトコロなんだろうけど…。
とはいえ。
フツーのベイトじゃとてもできないような釣り方ができるから、お気に入りかつ唯一無二のタックルではあるのよね。
といった割とどーでもいー前置きはこれくらいにしといて。
ここからはタックル編。
…なんだけど、今回はサオもリールも既に紹介済みなのよね。ただ、かなり前(16話)なもんで簡単なおさらいだけはしときます。
まずはサオ。
一言でゆーと、ちょい強めのベイトフィネスロッドっち感じかな。
PFシリーズだから、明確に撃ち方向へ振ってありますよん。
カタログにはかなり強いみたいな説明してあるけど実際はそうでもないかな。30cm超える魚が掛かるとかなり必死こくもんな。っち、こんな書き方をすると短所として捉えられるかもだけど、裏を返せば小さい魚でも楽しめるってことだからね。
長所は、
ベイトフィネスロッドとしては、長い方(大体6.3~6.5フィートが多い)だから遠投が効く。
カタログには「軽くない」と明言してあるけどかなり軽い。
といったトコロかな。
短所は、
ベイトフィネスとしては強い部類だから、極端に軽い仕掛けは扱いにくい。4インチカットテールのノーシンカーくらいまではイケるけど、それより軽くなるとちょいキビシイかな。ま、これはスペックに関する問題だから、短所とは言えないんだけどね。
それよりも、ブランクスに塗ってあるクリアが剥がれやすいのがよろしくないよね。これ、悲しいことに所有している全部のブラックレーベルに当てはまりやがる。1~2年経つと、虫食い状に気泡が入り剥がれてくんのよね。基本的なトコロ以外に金かけて作ってないからしょーがないっちゃしょーがないんだけど、かなり残念な見た目になってしまうのは如何なものかと。
あとは、若干アタリが取りにくいコトかな。何回か飲まれてしまい大出血させちまったことがあんのよね。
とまぁ、こんな感じ。
以上の説明だと、短所が目立っちまくっているけど全体的に上手いこと纏まっているから相当使いやすいと思いますよん。
次にリール。
ベイトフィネス機ではフラッグシップの次に位置するのかな?
長所は、
軽い。マグネシウム製のボディなので自重は145gしかないよ。
バックラッシュしにくい。
説明書に注意事項として脅しのように書いてある「無茶な使い方しないでね!」アピールは、実際そこまで神経質にならなくてもいー感じ。そんなヤワな造りじゃないよ。フツーのベイト使っていてやってしまう行為(一直線に引っ張ったりサオをあおったりして糸を切る)をついついやってしまっても壊れたりしないもんね。ま、できるだけしないでね!っちゅーコトで理解していればいーんじゃないかな。
短所は、
スプールベアリングが弱いトコロかな。使用時いちばん負荷がかかるパーツが小さいからどーしても耐久性が低くなる。自分の場合2年ほどで異音がしだして交換になったかな。そんな消耗パーツだからすぐに交換できるよう、釣具屋にはオプションパーツとして置いてあるもんね。自分はいつぶっ壊れてもいいように、予備を持つようにしております。交換の様子は7話に紹介してま~す。
ドラグ力が弱いのも困る時があるかな。フルロックでも魚が30cm超えた辺りから滑りまくるから、障害物多い場所で使うのは怖いもんがあるよね。
あとこれ短所とゆーか嫌いなトコロなんだけど、ブレーキの感触がイヤ。キャストフィールっつーんかな?最初から最後まで引き摺った感があるのよね。
とはいえ。
性能と値段考えたらかなりいー感じのバランスなんで、満足度が大きいリールだと思う。
4インチヤマセンコーはゲーリーヤマモトを代表するルアーの一つ。
ヤマセンコー全体としては
『【商品ストーリー】
以前に河辺が8インチグラブのテールをカットして、琵琶湖のトーナメントで準優勝した時に、ゲーリーヤマモトにとてもよく釣れる事を伝えると、「もう作っているよ」という答えに驚いた。
同じ時に同じことを考えていたという奇跡の連携から生まれた奇跡のワーム。
世界で初めてこの形をリリースして日本のみならず全米でも大人気になり、スティックベイトという言葉まで生み出した世界基準ワーム。
【特徴】
世界基準リブをまとった太目な棒状だが、フォールでは頭とテールの太さの違いから前後異なった波動を出しながらクネクネと艶めかしく落ちていく。』
とゆーことらしく、4インチの製品説明は、
『サイズ展開は2"~7"。ほぼ同じデザインで使い方もほぼ同様に使用できるので、バスのサイズや水の透明度、バスへのプレッシャー等でサイズを使い分けていくのが良い。
ノーシンカーを得意とするが、テキサスリグは最後の切り札とも言われるように、ヤマセンコーでなければ入っていかないカバーが多く存在する。
またキャロライナリグも得意としていて、琵琶湖などのビッグレイクの遠投スタイルでも実績が高い。ネコリグは一般的にあまり使われてないようだが、実績は高い。
フリーリグにおいても、水平フォールするセンコーは得意とするリグでフリーにフォールさせてからのボトムを這う姿にバスは反応してくれる。』
1パック10本入り
46色
っつーことになってます。
自分的には大好きなワームで出番は結構あるんだけど、ゴムの場所とその下流の消波ブロック帯での反応がよろしくないため、これらの場所じゃ使わないから紹介できなかったのですよ。
4インチヤマセンコーは、4インチグラブ、4インチカットテールと共に「三種の神器」とか言われていて、釣れない時の神頼み的な意味で「お守り」としてかなりの釣り人が持っているみたい。
スティックベイトといわれるタイプのワームで見た目はただの棒だけど、頭と尻尾に異なったテーパーが付けてあり、絶妙なフォールスピードと自発的なウネウネ感により魚を誘います。
3インチファットや4、5インチスリム、5、6.75インチプロセンコー、4、4.5、5インチスイムセンコー、4.5インチフラスイマーなど、多くの派生モデルが存在し、色も豊富。
といった感じでタックル編終わります。
そしてここからは実釣編。参りますよん!
あと何日かで三月も終わりだとゆーのに前の川の水位は冬仕様のまま。
っつーことは、まだこっち岸から釣りできるわけで。
ま、この一週間ぐらいで水門は閉められて足場がなくなるだろうから、今のうちに「玄関開けたら二分で」を満喫しようかと思います。
会社から帰ってメガネにチェンジ。そして釣り具を準備する。
サオ置き場から先ほど決めたセットを引っ張り出し、スタードラグをフルロックになるまで閉め、そこから2クリックほど緩める。
ハリは既に結んであるから、あとはルアーをセットするだけ。
選んだのは4インチヤマセンコー。色は…何やろ?中古で買ったあまり見ないヤツ。薄い緑ベースに黒や紫のラメ入り。
これをオフセットフックに太い方から刺して出来上がり。
と、ここで。
いつもならハリのシャンクに板オモリ巻いてフォールスピード早めるんだけど、今回は完全にノーシンカー。というのも4インチセンコーってかなり重いから、ベイトフィネスタックルだとちょっとキツいのよね。ま、アピール重視ってのもあるんだけどね。
準備も完了したので小さいワームの入ったバッグをπ/し、いざ!フィールドへ!!
県道をわたって土手のスロープを下りる。
護岸を滑り降り、川の様子を観察。
水の色はいい。
新しい足跡は…無いっぽい。
お!なんかちょびっと釣れる気がしてきたぞ。でも、風が強いのは困るな。思いっきし逆風やし。ノーシンカー操作するにはちょっとキツいかもね。
な~んてコト考えつつファーストキャスト。
逆風の割には飛んだ。流石、背負える重さの上限に近いだけのことはある。
しかし、操作の方が…糸が風にあおられ、水面は波立っているため細かい変化がイマイチ分らない。
サオの感覚だけを頼りに下流方向へと釣り進む。
アウトサイドベンド(川のカーブの外側)のゴロタ場に旧橋脚跡が絡むポイント。生活排水が流れ込んでいるのでここだけ水深が深い。
こっち岸じゃ一番「いかにも!」な場所。
だけど。
長年撃たれ続けているからなのだろうね。気配が全くないのよ。
数年前までは撃たれてなければ必ずといっていいほど魚が付いていたポイントだったんだけどな。なんか残念。
さらに下流へ。
ゴロタの入り方が疎らになっている不規則な地形で、小さなポケット状になっているポイント。ここは前回巻きで釣った場所ということもあり、自分の中じゃ今のいちばんの実績ポイントになるのかな?
キャストし、リフト&フォール(読んで字の如く、上げたら下げる。ルアー操作の基本テクで、キャストしたら底を取り、サオを立てて底を切ると再び沈め底を取る、を繰り返す)で誘う。
移動して数投目。
岸から2~3m離れたトコロに撃ちこんで、リップラップ(ゴロタ地帯)と川底の境目を引いてくる。
ファーストフォールで異常がなかったため、あおって大きく舞い上がらせる。そして沈めていると、
コツッ…。
小さいけど明確な振動が伝わってくる。
食った…
糸とサオ先が見えやすい位置までサオを下げ、弛んだ分を巻き取ると、その直後、
グッグッグ…。
重々しくサオ先が絞り込まれる。
一呼吸おいてアワセたら、同時に下流方向へ強烈な突進。
キリキリキリ…キリキリキリ…
ドラグが作動し、スプールが逆転。
糸が引き出される。
分かっちゃいたけど、ドラグ弱っ!
持った感じはベイトタックルだけど、パワーはまんまスピニング。おかげで伸されまくる。
強引に巻こうとするけどハンドルが空回りしまくって思うように巻き取れない。
改めてフツーのベイトとの違いを思い知らされた。
ポンピング(魚を寄せるテク。リールは巻かずにサオを立てて寄せ、寝かせながら巻き取る、の繰り返し)しないと寄ってこないじゃないの!エライ重いけど、もしかしてコイ?
そんな気になってくるが、不意に重さが失われ水面に向かう気配。
ヤバい!飛ぶ!!
急いで糸を巻くと、水面直下で反転。
白い魚体が確認できた。
バス!
この後も色んな方向に走りまくり、強く突っ込まれる度に伸され、ドラグが出る。
糸とサオが一直線になると、力を吸収できず切られてしまう。だからサオを立て、角度をつけて応戦。
このようなシビレあがるファイトを繰り返しているうちに魚も疲れてきたらしく、どうにか足元まで寄ってきた。
デカい!
サオを立てて、抜き上げ…られるワケがないじゃない!
突っ込みを警戒しつつゴロタの隙間へと誘導し、ハンドランディングを試みる。
ワームが上の方にズレてしまっているからハリの掛り具合が分らない。これじゃ口に指は突っ込めない。
急きょエラブタの後ろ、腹の部分を掴む作戦に変更し…取った!
お腹ポンポコリン。
1kgは楽に超えているであろう産卵直前の女の子。
エラブタは欠け、その傷に苔が生えている。
思った以上に活性が高いのか、アワセのタイミングは完璧だったはずなのに、飲まれてしまっているじゃないの。
もしや大出血?
心配したけど口を開けてみて一安心。内側の軟らかい皮にチョコンと掛かっておりました。
スマホのカメラを起動し、記念撮影してリリース。
魚体が倒れてしまわないくらいの水深があるゴロタの隙間にそっと浸けてやると、勢いよく深場へと戻ってった。
そしてこの時気付く。
水温、高っ!
と。
やっぱ、巻き持ってくればよかったかな?
な~んてちょっとだけ後悔しつつ、
あ!長さ測るの忘れた!
大事なことを思い出してしまうのでした。でも、写メを見る限り40cmは楽勝で超えている感じ。
だから。
余は満足じゃ
なのでありまする。
早い時間でのヒット。
小場所だけど狙えるポイントはまだまだある。ならばもう一本出せるかも。
糸をチェックすると、飲まれていたからハリの少し上あたりがザリザリになっている。
悪い箇所を切り、結び直して再開。
流心方向に投げ、リフト&フォールで引いてくるとゴロタと泥の境界付近で
コツン…コツン…
弾くような生命感。
待ってみるが…持っていかない。
とゆーことはギル。
流石にこの水温。ギルが動き出していてもおかしくはない。
生命感あるのは良い傾向。しかもギルがいるとゆーことはバスもいる可能性がある。
丁寧に狙うが、はたして…。
その後はアタリも遠のき、結局先ほどの一本のみ。
狙い尽くした感が高まったので撤収することに。
この数日後、水門は閉まり田んぼ仕様の水位になったため、今シーズン最後の魚となったのでありました。
それにしても嬉しかったな♪ベイトフィネスでの魚❤
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