第35話 おニュウのセットで二本目キター!
しかも、前回からの間隔そんなに空いてないとか。
ホントもぉ、う・れ・し・す・ぎ♥
もしかしたらこのセット、魚との相性すんげー良いのでは?アルファスや凛牙なんかに匹敵するのでは?
といった心の底からどーでもいーワタクシの独り盛り上がりはこのくらいにしといて。
本題、イッときますかな。
まずはタックル編から!っつーのがいつもの流れなんだけど、活躍したサオとリールは前回と前々回で紹介したばかり。ルアーも紹介済みなのでやりません。
実釣編から参りま~す!
でわでわ。
昼飯食ってゆっくりしている間にタックルを準備。
サオ置き場を眺めながら今日やる釣りをイメージ。
まずは場所。
「移動時間はかけたくない」、「あんまし歩きたむねーな。」、「クルマを横付けできる場所がいーな。」とゆー条件を満たしてくれる釣り場は「ゴムの場所」。しかし今日は日曜日。荒れてこの場所で粘る人間が減ったとはいえ、人気ポイントであることには変わりない。既に入られている、ということは十分に考えられるもんね。その場合は下流の消波ブロック帯に入ろう。
っち…毎回思うけど自分、レパートリーホント少ないよな。結局いつもと同じ場所やんか。
場所が決定したならば次はタックル。
「ゴムの場所」だと強いヤツを使っときたい。ならば、ベイトはオロチXXX F6-68K+リョウガ1016H。
糸はフロロ16ポンド。
ルアーはゲーリーバックスライドホッグで、色はグリーンパンプキンシード。
リグはノーシンカー(とゆーか、いつもの板オモリを巻いたウェイテッドフックもどき)。
次にスピニング。
ブラックレーベルSSS6101MLXS+ルビアス2506。
糸はフロロ5ポンド。
ルアーはシャッドシェイプワームで、色はパンプキンシード。
リグはスプリットショット。
この二本でいっときますか。
タックルも場所も決まったけど、もぉちょいゆっくりしたい気分。だから、ワームの修理と今日使うヤツ以外のリールたちのメンテ。焼いて破損した部分を直し、ほぼ全部のベイトのスプールベアリングとハンドルノブ、レベルワインドのウォームシャフトに注油し終わったところで時間は午後の二時。腹もだいぶ落ち着いてきたのでハイエースにこいつらをぶち込むと、さぁ、出撃だ!
ポイント目前。土手の上から駐車スペースを見ると、クルマが一台止まっている。
先行者か…こりゃ、下流まで行かんとダメかな?
念のためスロープを下り、クルマから降りて護岸の上から確認してみると、入りたかったポイントには誰もいない。ま、自分が入る前、このクルマの持ち主を含め、かなりの人間に叩かれまくってはいるんだろうけどね。
とりあえず、入りたかったポイントに入ることができたから実釣開始。
まずはスピニングから。
人差し指に糸を掛け、ベイルを起こし、バックスイングからの…ビュッ!
正面より若干下流側にある根掛かり多発地帯(多分リップラップ)かつ実績ポイント。
底を取り、ゴリゴリを感じながらしばらく頑張ってみるけど…異常なし。
飽きてきたのでベイトにチェンジ。しかし、やっぱしとゆーか何とゆーか、異常無し。
これにも飽きてきたからスピニングに戻す。
やっぱし何も起こらないから、気分を変えるために小移動。
といったコトを繰り返しているうちに町内放送のスピーカーからは五時の音楽。西の空には夕焼け。太陽はもうすぐ山の陰に隠れてしまいそう。辺りは薄暗くなってきおり、気温もグッと低下しだす。
※食ってくる時間帯に突入だ!
※)ここ数年、暗くなってから食ってくる傾向がでったん強くなってきた。勿論、夕マズメ(魚の晩御飯の時間。食いが立つ)ってのは大きく関係しているんだろうけど、それとは別に、「明るいうちに食うのは危険」ということを学習したんじゃないのかな?ブームの初期頃まではもっと明るい時間に頻繁に食ってきていたもんね。
頑張ること約一時間。
辺りはほぼ真っ暗といった状態で、放射冷却も始まっている。
金属製のリールは冷たくて、手袋をしていてもモーレツにかじかむ。
この状況でバックラッシュなんかしようものなら修復も難しいだろうし、根掛かりで切れたりしたらリグり直すのも大変。というのもあるけれど、これ以上粘ったところで水温下がるから、活性も下がり食わせにくくなる。
ぼちぼち撤収やな。
そんなことを考えていると、蝶みたいにパタパタと飛ぶ何かが視界に入ってくる。
また「コイツ」か!
「コイツ」=コウモリ。
暗くなってくると、エサを食うために飛び始める「ゴムの場所」での顔なじみ(?)。毎回ルアー操作中のサオ先から垂れた糸に体当たりしてまとわりつきやがる。これがもうしつこくて。もしかすると、糸の振動がエサに似ているのかもね。糸に触れるとその感触がアタリに似ていて紛らわしいし、な~んか体に絡まりそうだから勘弁してほしいのだけど…。とか、文句を言ってもしょーがない。ヤツらにはヤツらの生活があるからね。だから、近寄ってくるたびサオ先を下げ、接触しないようにする。
といったコウモリ事情はさておき。
ついに「その時」はやってくる。
真正面にある環状に石を積み上げた水中堤防状の何か。その下流側の斜面に沿って、サオ先をチョンチョンあおり、小さく跳ねさせるイメージでゆっくり引いてきていると、最も根掛かりするストラクチャー(鋼管を組んだ足場とか機械の架台にみえたが、実際は何かわからん)を通過中、
モゾッ…
押さえ込むような小さな小さなアタリ。
食った…
巻くのを止め、待つ。が、何も起こらない。
ん?離した?
動かないとはいえ居食いしている可能性はある。そっとサオを立て、聞いてみると…ティップが僅かにお辞儀。
やっぱし。
いちばんタチの悪いアタり方。
これやられると、アワセるのが遅れるため高確率で飲まれ、エラや喉の奥を傷つけてしまい、大出血して死んでしまうのよね。
後ろに仰け反るようにアワセると鈍い重さがサオに残る。
同時に突進が始まり一気に絞り込まれた。
正面より僅かに上流。複雑な形状の大岩っぽい何かが沈む場所。そこに潜りこもうとする魚。これやられたら糸の太さなんか関係なく確実に切れてしまう。
サオを起こしリールを強引に巻くと、こちらを向き障害物への軌道が逸れた。
ひとまず安心…なのか?
今のところ糸が何かに擦れる感触はない。
障害物に潜り込むのを諦めたのか、今度はさらに上流へと走り出す。
断続的に激しく首を振り、ものすごい勢いで突進しながら抵抗しているけど伸されそうな感触は微塵もない。流石、強いタックルやな。これが、アルファスやノーマルタトゥーラ、T3なんかだと、もう少し冷や冷やな展開になるもんね。
リールの巻き上げトルクの太さとサオの寄せる力をじっくり味わいながら寄せてくる。
足元での突っ込みを数度やり過ごしたところで、
せーの、よいしょ!
抜き上げた。
地べたで暴れる魚を取り押さえ、口に親指をねじ込んで持ち上げるとかなり重い。大きなお腹の産卵を控えた女の子で、1kgぐらいはありそう。
完全に日が落ちてしまい真っ暗なので、ハリの掛かり具合がイマイチ分からない。スマホの懐中電灯を点灯させ、口の中を見る。居食いだったため、呑まれていることを心配していたのだが…掛かっている箇所は上唇よりちょっと奥。ちょうどアイ(糸を結ぶ輪っか)が口から出るか出ないかの位置にガッチリと刺さっている。
ここなら大出血は起こらないはず。
バッグからペンチを取り出し、ハリを外す。
サオの模様で大きさを測り、指を広げ、大まかな長さを測るとちょうど二回分。40cm位はありそう(家で測ったら42cmあった)。
いつもの如く気が済むまで写真を撮ったら(とはいえせいぜい4~5枚。あまり長い時間水から出すと弱ってしまうからね)、アゴを掴んでそっと水に浸ける。解放してあげると、フワッと漂ったのち、ゆっくり元いた場所へと戻っていきました。
ん~。やっぱ冬バスはいい!
寒いので数は期待できないけど、デカいのばかりが釣れるからホントいい!
だから、たとえ10回の釣行で一本しか釣れなくても頑張れる。
それに加え、今回は新しいタックルでの追加だったから、なおのこと嬉しかったりするのよね。これからもこんなペースでいっぱい魚を連れてきてほしいな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます