第5話 クローズドフェイスリール☺️
昨日は一本釣れた!
スレで…
エラくビミョーな内容だったので、「小さくてもいい!ギルでもいい!今日こそは口に掛けてやる!」と、低目の目標を設定して、いざフィールドへ!
意地で釣るために本気で選んだタックルは、クローズドフェイス2本とベイトフィネス1本。
本気?それって遊びじゃねぇの?とか、バカにしてんの?とか言われてしまいそうな選択だけど、勿論本気。バカにもしてませ~ん。
猛烈に本気ですとも!
今回のタックルは以下のとおり。
ベイトフィネス:ブラックレーベルPF6101MLFB+SS AIR 8.1R。糸はフロロ8ポンド。
クローズドフェイス:バレーヒルGUSH RX GCR 661+スピンキャスト80。糸はナイロン6ポンド。
バスライズ2602-2+アンダースピン80。糸はナイロン6ポンド。
で、活躍したのはバスライズ2602-2+アンダースピン80。
とゆーワケで、活躍したタックルの詳細はこげな感じ。
まずはサオから。
バスライズはシマノのバスロッド。
エントリーモデル的なキャラで、歴史はかなり古い。
2602の最初の2はスピニング。続く60は長さで6フィート。最後の2はパワー。使用範囲が7~18gと表示してあるからML~Mの強さ。スピニングのサオは最大負荷が5~10g程度のモノが多いので、かなり強い部類。アンダースピンには相当オーバースペック…かも。
ハイフンの後に続く数字は継数で、2本継という意味。
ここ最近、とはいってもかなり前からだけど、バスロッドは長くなる傾向にある。自分らが本格的にルアー始めた小学校高学年の頃は、5.6フィートと6フィートが主流だったとゆーのに、今では7フィート前後が主流。それなのに今時6フィートって…せめて、6.6フィートくらいはあってほしかったなぁ。そして、もう1~2ランク軟らかいのがよかったな。
でもまあ、型落ちの新品で安かったし、しょーがないよね。
短くて不利なことといえば、遠投があまり効かないことくらい。でもこれは、釣り場の選び方次第でなんとでもなる。
感度はなかなかのモンだし、寄せるパワーに関して言えば、かなり強烈。
安心して使えるので、これ以上の贅沢は言いますまい。
そしてリール。
アンダースピン80は、2014年に登場したダイワの最新鋭(笑)クローズドフェイスリール。
クローズドフェイスリールは、スピンキャスティングリールとも呼ばれていて、名前に「スピン」と入っているのはそのため。
ギヤ比4.3。
自重250g。
最大ドラグ力5kg。
糸巻き量6ポンドナイロン95m、というスペック。
赤と黒のボディカラーがなかなかカッコイー。
クローズドには2タイプありまして。
一つはスピニングロッドにセットするタイプで、今回活躍してくれたアンダースピンはこちら。
もう一つはベイトロッド(厳密にはスピンキャスティングロッドというのがあり、いちばんリール寄りのガイドがベイト用よりも少し高かったりする)にセットするタイプで、上に挙げたスピンキャスト80がこれにあたる。
自分らが子供の頃は、ルアーフィッシングといえばベイトとスピニングとクローズドの3タイプに分けられ、クローズドも各メーカーにラインナップされていたんだけど、巻き上げ力の弱さ、糸ヨレの酷さなどのデメリットが多く、徐々に縮小。今では国内の大きなメーカーだとダイワしか作ってなかったりする。外国製はそこそこ力を入れてあって、種類も豊富。ちょいちょいフルモデルチェンジもしている。有名なメーカーとしてはABU、ゼブコなんかがある。
外観は、パッと見別物のようだが、構造はまんまスピニング。
スプール部分を、フロントカバーという部品で覆ってあるからクローズドフェイスリールと呼ばれる。
最大の長所は、キャスティングが簡単なこと。
スピニングも簡単だけど、クローズドはもっと簡単。入門用にはもってこい!って感じ。
アンダースピン80は、リールフットとギヤボックスの境目からキャスティングトリガーと呼ばれるレバーが出ていて、これを引いてキャストする。この「レバーを引く」という操作は、スピニングでいうところの、指に糸を掛けベイルを起こす、という操作に当たる。
この操作を一度で行えるため、片手のみでのキャストとなり、スピニングよりも早く投げることができる。
構造上、バックラッシュが起こらないのもいいトコロ。スピニングリールでのバックラッシュは、下に巻いてある糸が上の糸に叩かれ先に出てしまい、放出中の糸と絡み合うことにより起こる。クローズドはカバーとローターの隙間が狭いため、ここで余分な動きが抑制され、起こらないんじゃないかな?とか自分なりに考えてみたけど…どーかな?とにかくその手のライントラブルが起こらない。
構造が単純なので壊れにくい。
そして、リール本体が安い!新品で3000円ちょい。
短所は長所以上にある。
もう笑ってしまうくらいある。
スプールがスピニングに比べ狭くて深いから、有効な糸巻き量がかなり少ない。
キャスト時、糸はカップ状のローターの裏から、一旦手元側(逆側)に放出され、カバーの穴から出るので、抵抗が大きく飛距離が出ない。とは言うけど、自分的には結構飛ぶと思う。
同じ理由で軽いルアーには向かない。これも自分はそうでもないと思う。
スピニングのような糸ヨレ対策がされてない(構造上難しい)から、糸ヨレが激しい。
巻き上げる力がなさ過ぎるから重いルアーには向かない。巻き抵抗の大きいルアーとかにも不向き。リトリーブに相当骨が折れる。
※オシュレーション機能(スプールが上下し、平行巻きする為の機能)が無いため、同じところに糸を巻き続ける。それが崩れる感じで広がりながらスプールに治まっていくので、巻きにむらができ、負荷がかかると噛みこんで、仕掛けが飛んでいる最中引っ掛かって止まる。
※)外国製のには搭載している機種があったような…ダイワには昔、ハイキャストという上位機種に搭載されていた。
ある程度テンションを掛けて糸を巻き取らないと、膨らんでローターの内側に接触し、ハンドルが重くなり、最悪巻き取れなくなる。対策としては糸をつまんで巻き取るのが効果的。
ベイルのローラーに相当するものが、直径2~3ミリ程度のピンなので、急激な負荷がかかるとそこから糸が切れる。
ドラグの性能が悪過ぎる。耐えて耐えて一気に「ビー!」っと出る。
回転性能もショボく、巻き取りがかなりギクシャクする。
長所に挙げた「安い」はクオリティの低さにモロ反映される。
ハンドルはガタつくし、スプールに「バリ」が出ているコトも。
と、こんな感じで、短所だらけ。
こんなだから見捨てられ、無くなってしまったのだろうけど、自分はクローズドフェイスリールがたまらなく好き。投げた時の抜けたような感じと、その時の「キュフィ~ン」という独特な音がたまらなく良い。
中古が安く(500~2000円程度)、見っけると思わず買ってしまう。使いもしないのに7台も持っているとゆーね。
ダメな子ほど可愛い!的な何かがこのリールにはあるのですよ。
さてさて。
実釣編に移りますかな。
こいつらを車にぶち込み向かったのは、いつも出没するゴムの場所よりもちょい上流。
河川公園っぽく整備されていて、クルマが止められ、足場も良くて狙えるポイントも豊富。しかも魚影はまあまあ濃い。
「ナチュラルトリッパー」や「俺たちのバスフィッシング」、「ザ・フィッシング」といったテレビ番組にも登場した有名な場所でもある。
といった理由で、当然の如く人気スポットなため、ここの魚はそう簡単に口を使ってはくれないのですよ。
それなのに、この場所の中でも一番の人気ポイントであろう橋脚を狙う。なぜこんな激荒れポイントを狙うかというと、それは勝負が早いから。エサ待ちしている魚がついていた場合、一撃で食ってくる。
回遊も期待できる。
ここに到着した時、先行者の姿が無かったというのも選んだ理由の一つ。
撃つポイントをずらしながら、タックルをローテーションさせ、魚からのシグナルを待つ。が、案の定、食わない。
一旦移動。
数百m上流の流れ込みを撃つことしばし。
対岸に釣り人が来たのでヤル気が失せ、再度橋脚へ。
戻ってきて最初に手に取ったタックルは、バスライズ+アンダースピン。
レッグワームのジグヘッドリグを引いていたけど、根掛かりでロスト。
ノーシンカーにチェンジ。
ワームはディッシュワーム。
フォールスピードを速めるため、板オモリをシャンクに巻き(この時点でノーシンカーじゃないけどね)、橋脚の上流側を狙う。
その一投目。
着水し、糸が僅かに波を立てながら、水中に引き込まれていく。
そろそろ着底かな~とか思っていると、糸が
プンッ!
小さく弾かれた様な生命感。
食った!けど、このアタリはチビやな。
そう予想しつつ、一呼吸おいてアワセを入れる。
直後、小気味よい引き。
やった!クローズドで久々の魚!去年以来か。この引きは、ギルかな?
巻くと、暴れながらもすんなり寄ってきた。
足元で反転。魚影を確認。
銀色で20cm足らずの細長い魚。
バスやん!
抜き上げると、食いが立っていたのか、アワセは遅れてないはずなのに丸のみ。
エラ孔から血が!
上がるはずだったテンションダダ下がり。
口を開けるとエラの根元にザックリ。
ゴメンね!魚…。
心の中で謝りながら、急いでハリを外し、写真も撮らずにリリース。
とりあえず元気に戻って行ったけど…。
お願いやき死なんで!
そう願いつつ釣り続行。
致命傷だったなら、もがき苦しみながら浮いてくるはずだけど、しばらくしてもそんな気配はない。撤収するまで気にして水面を見ていたけど、結局その魚は浮いてこず。
大丈夫やったんかな?
といった具合で、やっと一本釣れたのはいいけど、ちょっとしょっぱい釣行となったのでした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます