第3話 また、釣れませんでした。
懲りずにまた、行ってきましたよ。
で、釣果はと言いますと、釣れ…ませんでした。
あ~あ。いつになったら自慢できる「釣れました!」、書くことできるんかな?
まぁ、いっかぁ…んじゃ、始めますかな。
前回と同じように、まずはサオとリールの紹介から。
サオはタトゥーラエリートTAEL731HFB、リールはリョウガ2020という組み合わせ。
タトゥーラエリートTAEL731HFBは長さ7フィート3インチで一本もの。なんだけど、これも2話のブラックレーベル7112XHRB同様、グリップが抜けるタイプで、軽自動車にも載せられ、持ち運びがちょっと楽。
アクションはH(ヘビー)。
テーパーはF(ファーストテーパー=極先調子)で、用途はピッチング。
アメリカでバスプロとして活躍している大森貴洋氏のシグネイチャーモデル。
このサオの最大の特徴は、ブランクスがSVFなコト!
SVFとはスーパーボリュームファイバーの略で、最上級グレードのサオに採用されている高性能な素材。HVFよりカーボン繊維間の樹脂量が少ないため、さらに軽くて細身でハイパワー…らしい。
他の特徴としては、ルアーの使用範囲が結構広い。
3/16~1.5オンスまで背負える。
上限は、Hアクションならまぁこんなもんかな?って感じなんだけど、下限が!
5gっすよ!5g!!
結構ちっこいルアーまで扱えるのが有難い!
高いコストパフォーマンスも特徴の一つ。
高性能なブランクスが採用されているにもかかわらず、ブラックレーベルなどの中級グレードと同じくらいの値段。
もう一本欲しいな!とか、いらんことを考えてしまいそう。
使い心地はというと。
買ってから日が浅く、まだ二本しか釣っていなくて…詳しいコトはわかりまっしぇん、とゆーのが正直なトコロ。
でも、上げたのは二本とも40cm前後となかなかのサイズ。強烈な引きを見せてくれたため、ある程度どんな使い心地か分かった…つもり。
感度良好で、寄せるパワーもなかなかのもの、ちゆーのが二本釣った感想。
寄せのパワーから想像するに、高い足場からの抜き上げも大丈夫そう!と感じましたよん。
とまぁ、サオはこんな感じ。
あとは、使い込んでいくうち、もっといろんなことが分かってくるっしょ。
次にリール。
リョウガ2020(2009年モデルでド初期モン)。
「巻き」にも「バツイチ」にもちょいちょい登場する、私のお気に入りリール。
ダイワ丸型ベイトのフラッグシップで、キャスティング用とジギング用が存在する。
2020は右巻きのローギヤで、ギヤ比は5.1。
ドラグ力は6.5kgと、キャスティングリョウガの中では最強(ジギング用は10kg)。
アルミ無垢材から削りだされた精密で頑丈なフレーム、ギヤとスプールの精度の高さが売りで、巻き始めた瞬間分かるシットリした巻き心地は結構感動モン。
巻き上げトルクが太く、魚とのやり取りがでったん楽ちんなのもいい。
自分は撃つのに使っているけど、本来2020は抵抗の大きい大型のクランクベイトやビッグベイトを操作するための巻き用リールだったりする。
サムバー(親指乗せる部分)の位置がロープロファイルリール並みに低く、しっかりと握りこめる。
ブレーキはマグフォースZ(深溝用)。
ダイヤルの目盛りは20段階あるんだけど、10以上は、ハッキシゆって必要ない!と思えるほど強い。実用範囲は5~10っち感じ。
性能はかなり優秀で、背後の草などに引っ掛けたまま振り抜いたりしない限り、致命的なバックラッシュになりにくいトコロがすごく良い。
あと、2000番クラス(=200番クラス)とゆーことで、小型ベイトリールの中じゃ、いちばん大きい部類なんだけど、その割には軽いルアーが飛ぶ。
例を挙げると3インチファットヤマセンコー(フックのシャンクに3cm程の板オモリを巻いたモノ)がギリ投げれるかな?ピッチングはちょっとキビシーけどね。
自重は295gで、今時のリールにしてはアホみたいに重い(軽いリールのほぼ2個分)けど、サオにセットしたら、手元に重さが寄って持ち重りがしなくなるとゆー、なかなかのお利口さん。軽けりゃいいだけじゃなく、バランスも大事とゆーことを実感させてくれる良い例だと思う。
といった感じで長所ばかり挙げたけど、タックルインプレッションでは最悪の評価。
クラッチに関するトラブルがとんでもなく多発して、使い物にならないらしい。
ホントなんかな?
自分の買ったヤツは、その手の不具合全く起こってないのでなんか信じれん。
とまあ、かなり贔屓目な意見を述べたんだけど、勿論欠点もある。
それは何かとゆーと、リールフット。
これ、リョウガだからというワケじゃなく、各メーカーの丸型ベイトリール全般に言えるコト。リールフットが金属板でできていて、小さく薄いためセットした時の隙間が大きく、キチッと固定されにくい。遊んでしまってサオとの一体感がイマイチよろしくないのよ。所有しているブラックレーベルは、リールシートの可動範囲が小さく、そのままで取り付けることが不可能なレベル。タトゥーラエリートは、ブラックレーベルに比べると可動範囲が大きくて、ギリ固定できるけど、それでもファイト時はビミョーにグネグネしやがる。
唯一、所有するサオの中で加工しなくてしっかり固定できるのは、ダイコーバロウズ。
でもこれ、ナイロン20ポンドが上限なので組むの気がひける。とゆーのも、想定外の無理な力が掛かった場合、糸が切れずにサオが折れる可能性があるから。
金属片、リールフットに溶接して分厚くするかな~、とか考えたりするけど…メーカーさん!なんか対策してくださいよ!!リールフット分厚くするパーツ、開発してください!お願いします。
あと、欠点じゃないけど、この春フルモデルチェンジして一個前のモデルになっちまった。けど、そんなことは気にしないことにしてやる。
タックルの紹介はこの辺にして、実釣に移ろうと思いまする。
場所は家の前の川。
最初に狙ったポイントは水門の落ち込みで、「巻き」にもちょいちょい登場するよ。
バス釣りが今みたいに流行る前は、おっきいのが立て続けに5~6本釣れていたんだけど、ここ数年は激熱ポイントになっちまいやがって、よっぽど条件がそろわんと釣れやしねぇ。
でも、もしもその条件が揃っていたとしたならば、勝負が早いもんで、とりあえず挨拶程度に撃ってみる。
ポイントに立つと、鯉がいっぱい。
水色や雰囲気はいいけど釣れるかな?
ルアーはFAホッグの1.5号ショートリーダーダウンショット。
一投目、足元に落とすも不発。
徐々に足元から離れたところを狙っていくが、異常無し。
目を凝らして見てみると、ハヤが群れていて、平和そうに泳いでいるのが確認できる。
こんな時は、バス入って来てないことが多い。
本流を狙うことにしたものの、草が蔓延り過ぎでまともに投げれなくて心が折れた。
小場所なので、これ以上粘っても無理と判断。
移動。
次は、少し下流。
川が大きくカーブしたトコロに杭が絡むポイント。
「巻き」の第一話、再会のモデルにもなった場所。
この杭は、昔かかっていた木造の橋の橋脚と聞く。
少し向こうに投げ、杭の根元を数回通す。
ココも上同様小場所なので、いれば勝負が早い。
が、うんともすんとも。
さらに続けるが、根掛かりでルアーだけ無くなったので、ZBCマグナムリザードに変更。
杭を通過したところで当たりが出たものの、アワセるとすっぽ抜け。
心が折れて移動することに。
少し下流にかかる橋を渡り対岸へ。
この橋は「巻き」で雨宿りがてら、えっちぃことをしていた場所のモデルになりました。
今度は思いっきしぶん投げたいので14gテキサスに変更。ルアーは引き続きマグナムリザード。
狙うのは対岸の護岸際から、その数m先に沈む消波ブロック帯が切れるトコロまで。
小刻みに移動しながら撃っていくけど異状無し。
先程反対岸から狙った旧橋脚跡まで到達したので折り返し。
気分を変えるためにワームをチェンジ。6.5インチカットテールへ。
戻りながら撃っていくけど結局異常無し。
橋の下まできたので橋脚を撃つためノーシンカーリグに結び直す。
ルアーは4インチヤマセンコー。
ココも小場所なので、いれば勝負は早い。
一通り撃ったけど異状無し。
すぐ下流にある水位計にもついていることがあるので狙ってみるが、ココも異常無し。
数m上流側に足場を取って流心へと投げ込む。
途中にブレイク(旧河川跡かなんか)があって、そこについていることもあるのでリフト&フォールで丁寧に探ると
プン!
糸が震える生命感。
ギル?でも、バスの場合もあるし。
待ってみるが、持って行かない。
マジでギルだったみたい。
結局これが最後となり撤収。
今日も釣れませんでしたとさ。
あ~あ…いつ、釣れたハナシできるんかな?
【用語の説明っぽいヤツ】
ロープロファイルリール:ベイトリールのタイプ。
卵型で低い。
シャンク:ハリの軸。
ピッチング:振り子のようにしてルアーをポイントに送り込む投げ方。
リールフット:サオに取り付ける足。
ヤマセンコー、FAホッグ、マグナムリザード、カットテール:ルアーの名前。
ブレイク:急激に落ち込むところ。
リフト&フォール:誘い方の一つ。
その名のとおり、サオを立ててルアーを浮かせ、そのまま待ってルアーを泳がせながら沈ませる。
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