少年情緒
笑えない
コンクリートの地面が、誰かの足踏みに揺れている
その割れ目に生きる少年に居場所はない
空気が風として揺れるように
酔っ払いがフラフラと歩くように
その情緒は揺れに揺れて、自らを支えるあてもなく
しなびた花びらのように、
生きているのか、死んでいるのか、それすらもわからない
意味もなく否定し、意味もなく肯定し
その繰り返しこそがナンセンスだとは受け入れられず
シニカルの刃先を自分に向けたり、世界に向けたり
それを笑えば、ただのナンセンスに成り下がるが
それを笑うのは少年自らではなく、世界の方であるという残酷性に
今日も、道の割れ目に身を隠す
笑えない
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