こんにちは、調律師《チューナー》です。使えないですが宜しくです。

如月綾紗

プロローグ

学校の帰り。

『ついにあのプロジェクトの新作ゲームが出た!!』

『なんと10年ぶりに帰ってきた!!』

そう、でかでかと書かれている電光掲示板を見てしまった。


俺は青井潤。少し人に流されやすい高校1年生。


今回も電光掲示板に流された俺は秒で購入、帰宅し、下の冷蔵庫からコーラを取ってきて、そのまま部屋に篭った。


クーラーをつける。パソコンの電源を入れる。

壮大な音楽が流れ、美しい草原が映し出される。

おっコイツは当たりだな、なんて軽い気持ちでスタートさせ、のそのそとやっていた。だが、ふとランキングを見ると10位。

よし、まだまだ上に上り詰めるぞ!!


全クエストクリア!!


ランキング1位!!


最高…!!


そして幸せの余韻に浸りながら俺は死にました。

そういえば何も食べていませんでした。餓死です。ダサ過ぎかよ…。


ゴメン、父さん、天国の母さん、数少ない友人達…。

ほぼ黒歴史な走馬灯を見ながら俺は意識を失った。

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