第2話

面接官の加東かとうという専務が、会社の説明をしていた。

加東の説明では、卒業後東京の会社に三年出向が条件だった。

この頃は、まだインターネットが普及していない為、最新の技術を見たり習得するとなると東京に行くしかなかった。

敏彦は承知した上でこの会社の面接に来ていた。

「三年我慢して向こうで働けば戻れるんだ。」

自分の心の中でそう言い聞かせながら加東の説明を聞いていた。

この選択が敏彦の人生を変えてしまうとはこの時敏彦は全く思わなかった。

敏彦は何よりも東京での生活に胸を踊らせていた。




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