意識とは、一体何なのでしょう?

意識とは、一体何なのでしょう?

意識(Consciousness)の語源は「コンスキエンティア」は、


そこから派生した英語Conscience(良心)という言葉からも、


「自分の行いを常に監視、管理するもの」でした。


それが「認識論的問題設定」によって変化します。


認識論的問題設定とは「自分が知覚したり考えたりしたとおりに諸物が存在しているのか?」という問題です。


それについて、様々な考え方が生まれましたが、その中で「意識」という言葉の意味も変化しました。


意識=自分の行いを常に監視、管理するもの。     ↓

       ↓

意識=行い+認識や思考一般に常に伴う「自己知」。


自己知とは

他人が何をやろうとしているか分からないけれども、自分がやろうとしていることは観察しなくても分かる。というような自分自身への知です。


意識=自己知とすると、意識とは極めて主観的で、自己の中のみで完結しているものになってしまいます。


時代を経て、現象学の創始者フッサールは

意識=志向性としています。


「意識とは志向性であり、志向性とは何ものかについての意識である。」


として、外部との関係に於いてのみ成立するものとして意識を捉えなおしています。

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